F1第19戦アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)の決勝レース後、フェルナンド・アロンソは、ハースF1チームからマシンに対する抗議を受け、7位から15位のポイント圏外へ降格となった。
●【2022F1第19戦アメリカGP】アロンソにペナルティ!/決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
アロンソはランス・ストロール(アストンマーティン)と接触し、ストロールのマシンの左リアタイヤと接触して空中に浮いたが、奇跡的にそのまま走行を続けた。
しかしその激しいクラッシュの影響もあったのか、アロンソのマシンの右ミラーは走行中に激しく揺れて外れてしまったまま、7位でチェッカーフラッグを受けていた。
■30秒のペナルティ
ハースF1チームはレース後、アロンソとセルジオ・ペレス(レッドブル)のマシンは安全ではない状態にも関わらず「ブラック&オレンジ旗」が出されず走行していたと抗議。これが認められ、30秒ペナルティ(レース中の場合なら10秒間のストップ&ゴーペナルティ相当)を科した結果、アロンソは7位から15位に順位を下げた。
ブラック&オレンジ旗とは、マシントラブルが発生して安全でないと判断された場合、該当ドライバーは早急なピットインを義務付ける、という安全性に対して強い意味を持つフラッグだ。
■スチュワードの判決
スチュワードは判決文の中で、次のように述べている。
「ハースチームがレースコントロールに2度無線で呼びかけたにもかかわらず、14号車(アロンソ)にブラック&オレンジ旗、あるいは少なくとも状況を修正するための無線連絡がなかったことについて深い懸念を表明している」
「上記にかかわらず、F1スポーティングレギュレーション第3.2条には明確に記載されている。ーマシンはレースを通じて安全な状態になければならないー今回のケースで14号車はそうではなかった。これはアルピーヌチームの責任である」。
■アルピーヌは控訴するか?
このペナルティに対してアルピーヌが控訴するかどうかはまだわかっていないが、現時点では7位セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、8位ケビン・マグヌッセン(ハース)、9位角田裕毅(アルファタウリ)、10位エステバン・オコン(アルピーヌ)と1つずつ繰り上がっている。