F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、ポルシェが2026年からF1参戦を開始するためのドアを開いたままにしているようだ。
■レッドブルとの交渉決裂でF1参戦が危ぶまれたポルシェ
新たなF1エンジンレギュレーションが導入される2026年からF1に参戦する計画を進めていたポルシェだが、レッドブルとの交渉が最終的に決裂したことで、急遽ほかのチームとの交渉が必要な状況に追い込まれていた。
だが、FIAが定めていた2026年からの参戦申し込み期限10月15日が過ぎてしまったことから、ポルシェが2026年にF1参戦する可能性は消えたものと考えられていた。
その一方で、その最終期限を迎える前に、FIAがポルシェに対して2026年からのF1参戦に関しては、ある程度の柔軟性を持って対応する可能性があることを伝えたようだとの報道も行われていた。
■F1に興味があることに変わりはないとポルシェCFO
ポルシェのルッツ・メシュケCFO(最高財務責任者)は、10月15日の最終期限を迎える前に、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語っていた。
「F1が我々にとって興味深いレースシリーズであることに変わりはない」
「我々はほかに実行可能な選択肢があるかどうか調べているところだ。しかし、我々は納得のいかない決断をするよう圧力をかけられるわけにはいかない」
■ポルシェのF1参戦に柔軟な姿勢を示したFIA
そして、このほどFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが、ポルシェに対して2026年からのF1参戦を認める可能性があることを認めた。
今週行われたFIAの下部組織である世界モータースポーツ評議会の会議後に発表された声明の中で、ベン・スレイエムは次のように語っている。
「8月にスパ・フランコルシャンにおいて、アウディが2026年からFIA F1世界選手権にパワーユニットメーカーとして参加することを発表した」
「この発表は、そのレギュレーションを開発するためにすべての関係者が懸命に取り組んできたことを示すものだった。 我々はまた、ポルシェが現在もF1チームたちと協議を続けていることを申し添えておく」