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ピエール・ガスリーは「完璧な候補者だった」とアルピーヌF1のボス

2022年10月18日(火)22:37 pm

アルピーヌのローラン・ロッシCEOによれば、2023年シーズンに向けてピエール・ガスリー(アルファタウリ)の獲得に動いたのは、獲得可能なドライバーの中では彼が最速だったためだという。

■アロンソの後任としてガスリー獲得に成功したアルピーヌ

ルノーの事実上のワークスF1チームであるアルピーヌだが、フェルナンド・アロンソが2023年にアストンマーティンへの移籍を発表したことを受け、当初は現在リザーブドライバーを務めている21歳のオーストラリア人ドライバー、オスカー・ピアストリをエステバン・オコンのチームメートとして来季F1デビューさせる予定だった。

ところが、2021年のF2チャンピオンであるピアストリはすでにマクラーレンと2023年の契約を結んでいたことが明らかとなり、アルピーヌとしてはほかのドライバーを探す必要に迫られた。

そして、アルピーヌが白羽の矢を立てたのが、フランス人ドライバーのガスリーだった。だが、現在レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリに所属しているガスリーは2023年までレッドブルとの契約を結んでいたことから、アルピーヌはその契約を解除してもらうためにレッドブルと交渉を行う必要が生じていた。

26歳のガスリーによれば、アルピーヌはこのレッドブルとの交渉に「懸命に」取り組んでいたという。伝えられるところによれば、アルピーヌはレッドブルに対して和解金として数百万ユーロ(数億円)を支払うとともに、2023年以降は少なくとも年間1000万ユーロ(約15億円)を支払うことになるという。

■パフォーマンスを基準にガスリーを選んだとアルピーヌのボス

ロッシは、フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に対し、ガスリー獲得の経緯を次のように語っている。

「彼は獲得できるドライバーの中で、あるいは獲得できないドライバーも含め、その中で最速だったんだ」

「パフォーマンスが1番の基準だったよ。現在、我々のマシンはグリッドで4番手に位置している。つまり、通常我々は5位、6位、7位を目指しているわけだ」

「ピエールは、最近では、それほどよくないマシンに乗りながら、表彰台や、時には一番高いステップに上る方法を知っていることを証明してきた」

「彼は若いし、我々の成長を助け、彼自身を成長させ、5位、6位、7位よりも上位を目指すための完璧な候補者だよ」

そう語ったロッシにとって、次のステップは2022年末までレッドブルとの契約があるガスリーの早期離脱についてレッドブルと交渉することだろう。

「我々は彼と話し合っているところだよ。彼がいつから我々とのテストを開始できるかについてね。少なくとも今年のマシンで始めたいし、来年のマシンについても考えているよ」

そう語ったロッシは、次のように付け加えた。

「我々はすでに、彼がチームに早く溶け込める方法を考えているんだ。もちろん厳密にはそうではないが、ピエールはすでに片方のつま先を我々のところに踏み入れているよ」

■懸念はオコンとガスリーの関係?

2023年にはフランスを代表する自動車会社ルノーのワークスF1チームでガスリーとオコンの2人のドライバーが走ることになるわけだが、懸念があるとすれば、ガスリーとオコンが不仲で有名なことだろう。

しかし、ガスリーはその心配はしていないと次のように語っている。

「僕らの関係にはいろいろあったよ。だけど、これは過去に起きたことを少し整理する機会でもあると思っているんだ。だから、僕はそれについては心配はしていないよ」

「僕たちは十分に成熟しているし、僕たちにとって何がベストで、チームにとって何が最も重要なのかを理解できるだけの知性もあるからね」

伝えられるところによれば、ガスリーとアルピーヌの契約は2年で、2025年のオプションが含まれていると考えられている。

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