3年ぶりのF1日本GP決勝レースは大雨の中で開催されたが、1周目にスピンをしたカルロス・サインツ(フェラーリ)は、後続のマシンに突っ込まれそうな大事故の恐怖と戦っていたようだ。
●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング】サインツのランキングは?/F1第18戦日本GP終了後
■視界はゼロだった
スタート当時はどのタイヤを使っても「視界はゼロ」だったという。
「トリッキーで残念な日曜日だったよ。レースが始まる頃にはインターミディエイトとウェットタイヤはかなり迷うほどだったが、正直なところどちらのタイヤでも視界はゼロで、それが最大の制限だった」
「ペレス(レッドブル)の水しぶきを避けようとしたら、大きな水溜まりの中に入ってしまい、アクアプレーニング現象が起きて、マシンを保持するために何もできなかったんだ」
■クラッシュした後は他車との大事故を考えていた
止まった場所は後続のマシンが視界ゼロの中、高速で加速していく右コーナー。コース上という危険すぎる位置で止まってしまったサインツは、他車が突っ込んで大事故にならないことだけを願っていたという。
「あの瞬間はぶつけられないことだけを考えていた。僕はコースの真ん中で危険な位置にいて、他のドライバーからは見えていないこともわかっていたからね。みんなにとって幸いだったのは、今日はこれ以上ひどいことは起こらなかったということだよ」
「気持ちをリセットして、アメリカでまた頑張るよ。マックス・フェルスタッペンとレッドブル、チャンピオンシップ・タイトル獲得おめでとう」。