先週末にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われた今季のF1第17戦シンガポールGPをエンジントラブルによるリタイアで終えたフェルナンド・アロンソが、今シーズンのアルピーヌF1マシンの信頼性の低さは「受け入れがたい」と非難した。
2021年にルノーのワークスF1チームであるアルピーヌで3年ぶりにF1復帰を果たしたアロンソだが、アルピーヌから提示された1年契約延長オファーを断り、2023年にはアストンマーティンに移籍することが決まっている。
現時点でトータル59ポイントを獲得しているアロンソは、66ポイントを稼いでいるチームメートのエステバン・オコンに次ぐランキング9番手に位置している。しかし、2005年と2006年のF1チャンピオンである現在41歳のアロンソによれば、アルピーヌF1マシンの信頼性不足によって2022年シーズンにはこれまでに60ポイントを失ってしまったという。
■今年は信頼性問題で60ポイント以上を失っている
シンガポールで予選5番手となったアロンソは、決勝ではひとつ順位を下げたものの、6番手で安定した走行を続けていた。ところが、レースが21周目に入ったところでエンジンが悲鳴を上げ、そのままリタイアに追い込まれてしまった。
アロンソは、そのことに言及しながら母国スペインの『DAZN(ダゾーン)』に次のように語った。
「僕にとっては最高レベルの年なのに、信頼性問題で60ポイント以上も失ったことを考えると心が痛むよ」
「ここ(シンガポール)でも8ポイントから10ポイントを失ったんだ」
「この選手権で60ポイントを失うというのは、単純に受け入れられないよ。それに、週末を通じてまたいいパフォーマンスを発揮していただけに、本当に腹が立つよ」
■信頼性問題でポイントを失わなければメルセデスと張り合える
シンガポールではチームメートのオコンも同様にエンジントラブルでリタイアになったと聞かされたアロンソは、次のように続けている。
「だけど、彼はポイント圏外だったんだ。ポイント圏内にいた僕に比べればまだましさ」
「今年は、僕からすれば、それがすべてを変えてしまったんだ」
「僕に60ポイントを加算して、ほかのドライバーたちからそれを取り上げてみてごらんよ。それは彼らが獲得しなかったはずのポイントだからね。そうすれば、僕のシーズンはメルセデスと同等に見えるんじゃないかな」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えている。
「だけど、今シーズンにおいてポジティブかつ最も重要なことは、僕がトップレベルに戻ってきたことさ。だから、これからいいことが起こると思うよ」。