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2026年からF1参戦するアウディのチーム代表候補に元トヨタF1ドライバーのクリスチアーノ・ダ・マッタ?

2022年09月15日(木)22:43 pm

2026年からF1に参戦することを正式発表したアウディだが、かつてトヨタで活躍した元F1ドライバーのクリスチアーノ・ダ・マッタが新チームの代表候補に浮上してきたようだ。

■ザウバーの買収計画を進めるアウディ

伝えられるところによれば、ポルシェのF1参戦が不透明な状況となっている一方で、同じフォルクスワーゲン傘下にあるアウディは2026年の参戦開始に向けてすでに積極的な採用活動を始めているという。

「計画は、ザウバーを買収することだ」

そう報じたイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、次のように続けている。

「アウディには明確なアイデアがあり、一連の投資を進めている。ノイブルクにある(アウディ・スポーツの)本部には、今後数か月のうちに新しいビルが増設されることになるだろう」

「契約がおおやけになった今、ドイツのメーカーは、現在120人の従業員を抱える部門を成長させるために技術市場で自由に活動することもできる」

■かつてトヨタF1チームで活躍したダ・マッタがチーム代表候補?

しかし、これまでに伝えられたニュースの中で最も驚くべきものは、アウディがF1プロジェクトの責任者として、かつてF1や現在のインディカーの母体のひとつであるCARTで活躍したブラジル出身のクリスチアーノ・ダ・マッタを新F1プロジェクトの重要なポジションにつけることを検討しているというものだろう。

2002年のCARTチャンピオンであり、2003年と2004年にはトヨタF1チームのドライバーを務めた経歴を持つ現在48歳のダ・マッタは、2006年に当時はチャンプカーと呼ばれていたCARTでのテスト中にコースに飛び出してきた鹿とぶつかって頭部に重大な損傷を負ってしまい、それ以降はメジャーなレースシリーズに復帰することはできなかった。

しかし、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、アウディがそのダ・マッタの起用を検討していると次のように報じている。

「今のところ、アウディはチーム代表を指名してはいない。しかし、その候補の中にはクリスチアーノ・ダ・マッタが含まれている」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、アウディはここ数年にわたってノイブルク・アン・デア・ドナウにあるアウディ・スポーツ本部でフォーミュラEのモーターとバッテリーをテストしてきているが、その活動を通じてダ・マッタとのパイプができたのだという。

■アウディとザウバーの交渉が成立すればチームの管理体制も変化

当初提携が確実視されていたレッドブルのポルシェとの契約が最終的に不調に終わったのは、ポルシェがレッドブル・レーシングの支配権を求めたことで破綻したと伝えられている。

そして、うわさによれば、アウディも現在アルファロメオというチーム名で参戦しているザウバーの株式の75パーセントを取得し、ほぼ完全に買収することを目指していると言われている。つまり、ザウバーへのエンジンサプライヤーとなるのではなく、ザウバーを買収してアウディのF1ワークスチームとすることを目指しているわけだ。

「アウディはパワーユニット(エンジン)のサプライヤーになることだけに興味があるわけではない」

そう書いた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように続けている。

「チームの選択に影響を及ぼしたいのだ」

「交渉は進行中で、合意に至れば、おそらくマネジメントの枠組みも変わるだろう」

■ポルシェの2026年F1参戦はかなり困難?

一方、レッドブルとの交渉が物別れに終わったポルシェについては、少なくとも2026年に向けてどこかのチームとエンジン供給契約を結ぶことが必要となっている。

しかし、その期限は10月中旬までとなっており、現実的にはポルシェが2026年からF1に参入するのは非常に厳しい状況となってきている。

「彼らは状況を詳しく調査し、ほかの興味深いプロジェクトを見つけることができるかどうかを確認する必要がある」

ポルシェやアウディと同じドイツの自動車会社であるメルセデスのワークスF1チームで代表を務めるトト・ヴォルフはそう語ると、次のように付け加えた。

「彼らは2026年には参戦できないかもしれないし、もしかしたら2027年か2028年になるかもしれない。いずれにしても、ポルシェが参戦すればこの選手権(F1)にとって素晴らしいニュースになるだろう」

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