F1第16戦イタリアGPでは、6名のドライバーたちがグリッド降格ペナルティを受けることがわかった。
●【2022F1第16戦イタリアGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
金曜日の午前中時点でグリッド降格ペナルティを受けるのは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)の6名だ。
■“戦略的”グリッド降格ペナルティ
ここモンツァは比較的オーバーテイクしやすいコースとして知られていることから、多くのドライバーが“戦略的”にグリッド降格ペナルティを受けている。
7冠のハミルトンは木曜日、コントロール・エレクトロニクス(CE)とエネルギー・ストア(ES)を除くエンジンコンポーネントの内燃機関(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-Kを各4基目に交換し、グリッド後方スタートになった。
また、レッドブルのフェルスタッペンとペレスは、それぞれICEが年間規定数を超過したため、グリッド降格ペナルティを受けることになった。フェルスタッペンは今季5基目で5グリッド降格、ペレスは今季4基目で10グリッド降格となる。
フェラーリのサインツは、5基目となるギアボックス関連のコンポーネントで10グリッド、3基目のESと5基目のMGU-Kで15グリッド、合計25グリッド降格となる。
アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、F1オランダGP終盤にコース上でマシンを止めたことにより、ペナルティの発生をほのめかしていた。そんな中、6基目のICE、7基目のTCとMGU-Hを交換した。
アルファタウリの角田裕毅は、前戦F1オランダGPで今シーズン5回目の戒告処分を受けたため、すでに10グリッド降格が決まっていたことから、ここで6基目のパワーユニット・コンポーネント(ICE、TC、MGU-H、MGU-K)に交換して、追加ペナルティを受けることになった。
上位勢が“戦略的”にグリッド降格ペナルティを受けることで、決勝レースはオーバーテイクショーがいつもより多く見られそうだ。