フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、最近メディアを騒がせているオスカー・ピアストリの問題は自分とは全く関係のないことだと主張した。
■ベッテルの引退発表直後に急展開したアロンソとピアストリの移籍問題
セバスチャン・ベッテルが2022年シーズン限りでF1を引退することを発表した直後、その後任ドライバーとしてアロンソが2023年にアストンマーティンに移籍することが明らかとなった。
さらに、アルピーヌがそのアロンソの後任として現在リザーブドライバーを務めているオーストラリア出身ドライバーである21歳のピアストリを2023年に起用すると発表したものの、ピアストリ本人がSNSを通じてこれを否定するという前代未聞の展開となっている。
実際のところ、ピアストリは2023年シーズンに向けてマクラーレンに移籍することで合意していると考えられており、マクラーレンは最近そのためにダニエル・リカルドとの契約を2022年シーズンいっぱいで解除することを明らかにしている。
伝えられるところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の契約承認委員会は、このピアストリの契約問題に関して数日以内に事情聴取を行う予定となっているようだ。
■自分はピアストリの件とは無関係だとアロンソ
一方、このアロンソのアストンマーティン移籍、さらにピアストリのマクラーレン移籍に関しては、アロンソとピアストリのマネジャーを務めている元F1ドライバーのマーク・ウェバーと親しいフラビオ・ブリアトーレが何らかの役割を果たしていたのではないかとのうわさもある。
だが、かつてベネトンとルノーのチーム代表を務め、自身のマネジメントにも関わってきたことで知られるブリアトーレやウェバーが今回のアストンマーティン移籍に関与していたのかと質問された41歳のアロンソは次のように答えた。
「全くないよ」
「正直に言って、あの陰謀説を読んだときはとても悲しかったし、腹立たしかった。なぜなら、僕自身がこの決断をし、その理由も説明していたわけだからね」
アロンソによれば、アルピーヌとは2023年以降の契約について何カ月も話し合いを続けてきたものの、「公式には何も起こらなかった」のだという。
「もしも、セバスチャンが続けていれば、おそらくこうはならなかっただろうね」
「そして、その後オスカーに起こったことは、全く僕とは関係のないことだよ」
そう語った現役最年長F1ドライバーであるアロンソは、次のように付け加えた。
「僕はこれまでずっと自分に関することだけをやってきた。フラビオがいくつかのレースに顔を見せているとしても、それはステファノ(ドメニカリ/F1最高責任者)やF1、そしてパドッククラブなど、ほかのことのためだ。僕とは関係ないよ」。