マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との間で繰り広げている今年のF1タイトル争いの方が、2021年のルイス・ハミルトン(メルセデス)との戦いよりもずっと楽しいと認めた。
2021年のF1ドライバーズタイトルは史上まれに見る大接戦となり、最終戦アブダビGPまで持ち越された結果、セーフティカー導入時のレース運営が味方したことでフェルスタッペンが自身初のタイトル獲得に成功した。
■経験を積むことでF1の理解もより深まった
最終的にはFIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターが解任されるという大騒動となった2021年のタイトル争いだが、フェルスタッペンはそうした騒動やタイトルをとったことで自分が変わったというようなことはないと『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語っている。
「人間のレベルとしての僕はまったく変わっていないよ」
「僕はレースが大好きだし、僕のチームと一緒にやるのが好きなんだ。そしてこれをできるだけ長くやり続けたいと思っている」
「始めた頃のことを思い返せば、そのときは全てが新しかった。今では、何年も経験を重ね、失敗やポジティブなこともあったけれど、多くのことを学んできた。F1をよりよく理解できるようになったよ」
「でも、決して完璧ではないよ。常に学ぶことができるし、もっとうまくやれるようになるものさ」
■ルクレールとの戦いの方がハミルトンとの戦いより好きだ
そう語ったフェルスタッペンだが、2022年も才能のあるライバルとまたタイトル争いをしているものの、その相手がハミルトンやメルセデスではないことを歓迎しているようだ。
「僕は過去数年間のルイスとの戦いよりも、シャルルとの間で繰り広げている現在の挑戦の方が好きなんだ」
そう認めたフェルスタッペンは次のように続けた。
「僕はシャルルのことをすごくよく知っている。彼はいいやつだし、年齢も同じなんだ。それに、フェラーリのような尊敬できる相手と戦っている。彼らが勝てば僕たちはそれを祝福できるし、僕らが勝てば彼らも同じことができるんだ」
「それに彼らのチームにいる人たちも知っているよ。マッティア・ビノット(フェラーリ/チーム代表)ともいい関係にあるしね。それに、彼だけでなく、ジーノ・ロザートもいつも周りで冗談を言っている。それは素晴らしいことだし、それがレースをすることの意味なんだと僕は思うよ」
「コース上では厳しい戦いがあり、常に相手を打ち負かそうとしている。だけど、外では仲良くやれる。それが今シーズンの本当にいいところだと思っているんだ」
■フェラーリは常に尊敬に値するチーム
フェルスタッペンによれば、今年のライバルであるルクレールとフェラーリとの状況は、2021年にメルセデスやハミルトンとの間に起きたこととは対照的だという。
「こういう言い方をしてみようか。僕は土曜日の夜を同じテーブルで彼らと笑って過ごしたりしようとは思わない。どうしてだかはわからないけれどね」
そう語った24歳のオランダ出身ドライバーは次のように付け加えた。
「だけど、今のフェラーリとの関係はいいし、概して、僕は常にフェラーリを尊敬しているよ」。