NEXT...F1開催スケジュール

角田裕毅の2023年アルファタウリ残留が濃厚?「彼にはF1で勝つポテンシャルがある」とレッドブル首脳

2022年08月24日(水)18:17 pm

現在、唯一の日本人F1ドライバーである角田裕毅は、2023年にはアルファタウリで3年目のF1シーズンを迎える可能性が高そうだ。

■ミック・シューマッハがアルファタウリに移籍とのうわさも

レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリは、2023年もピエール・ガスリーが残留することをすでに6月下旬に正式発表している。

だが、今年アルファタウリで2年目のシーズンを戦っている日本人ドライバーの角田に関しては、今のところ2023年の契約に関するニュースは伝えられていない。

こうした中、現在ハースに所属しているミック・シューマッハに関しては来年もハースに残留する可能性が小さくなっていると考えられており、移籍先チームを探しているようだと言われている。

さらに、最近ではシューマッハがフェラーリのドライバーアカデミーに別れを告げ、レッドブルのドライバープログラムと契約する可能性もあるのではないかとのうわさすらささやかれるようになっている。そして、もしそうなった場合には、もちろん角田の後任としてアルファタウリで走ることになる可能性が高いという。

■シューマッハが加わる余地はないとアルファタウリのボス

しかし、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、こうしたうわさに関してドイツの放送局『n-tv』に対し、「現時点では」シューマッハが入る余地はないと語り、次のように続けた。

「将来的には分からないがね」

「私はミックがF1に留まることを期待しているよ。彼は多くの人が思っているよりもずっと優秀だからね。何もせずにF3やF2で勝つことはできないし、彼は今年多くのことを学んだよ」

■角田にはF1で勝つポテンシャルがあるとヘルムート・マルコ

また、レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、来季も角田を続投させる可能性を示唆している。

「彼はグランプリで勝つポテンシャルを持っているよ」

『motorsport-total.com』にそう語った79歳のマルコは、微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「彼は我々にとって、ある種のカルト的な存在なんだよ」

だが、マルコは、もちろん角田にはもっと成長することが必要だと次のように続けた。

「世界チャンピオンになるためには、非常に多くのことがうまくまとまらなければならない。ドライバーはその総合的な性格をもって、もう一歩踏み込む必要がある。なぜなら、重要な局面において、ドライバーはチーム全体を引き上げることも、引き下げることもできるからね」

不用意なミスを犯したり、レース中に無線で悪態をついたりすることがある角田に関しては、最近は心理学者による指導を受けていることも明らかになっている。

しかし、マルコは、それは角田が最後の一歩を踏み出せないドライバーであることの証拠だと考えるのは間違っていると次のように付け加えている。

「この分野で問題を抱え、ああいったことをするドライバーは、角田だけではないよ」

■ベルギーGP金曜フリー走行でリアム・ローソンを走らせるアルファタウリ

とは言え、角田がまったく安心できる状況にあるかと言えば、必ずしもそうではないかもしれない。

レッドブルは、育成ドライバーのひとりであり、現在F2選手権でランキング8番手につけている20歳のニュージーランド人ドライバー、リアム・ローソンを今週末に行われる今季のF1第14戦ベルギーGP(28日決勝)の金曜フリー走行1回目にアルファタウリで走らせることを明らかにしている。

レッドブルの育成ドライバーにはローソン以外にも有望な若手ドライバーが所属しており、角田としてもうかうかしていられない状況であるのは間違いないだろう。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック