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ミック・シューマッハのキャリアにとってハースのF1シート喪失は「致命的な打撃」に

2022年08月12日(金)16:57 pm

1970年代にマーチやブラバムなどで活躍したドイツ出身元F1ドライバーであるハンス・ヨアヒム・シュトゥックは、もしも同じドイツ出身のミック・シューマッハが2023年にF1で走ることができなくなれば、そのキャリアにとって「致命的」なものとなる可能性があると考えている。

■来年浪人生活を送ることになればシューマッハにとって「致命的」

今年ハースで2年目のF1シーズンを迎えているミハエル・シューマッハの23歳の息子だが、最近のうわさでは今季いっぱいでハースのシートを失う可能性があると言われている。

71歳のシュトゥックは、フランスのスポーツ専門放送局である『Eurosport(ユーロスポーツ)』に対し、シューマッハについて次のように語っている。

「彼は今、自分ができることを示し続ける必要がある。今年すでにやってみせたようにね」

「しかし、1年間F1で走らないというのは致命的だろうね」

■シューマッハがF1を続けるにはハースのシートキープが必須

もしもシューマッハがハースのシートを失った場合には、2023年シーズンはフェラーリのリザーブドライバーとして過ごすことになるだろうと考えられているものの、フェラーリのアカデミードライバーとしてのサポートを完全に失う可能性すらあるとのうわさもある。

実際のところ、現時点においては、シューマッハが2023年にハース以外のチームのシートを確保できる可能性はほとんどないと考えられている。

「もし何らかの理由でほかのチームとうまくいかなかった場合、彼はもう1年ハースでやるしかないだろう」

■若いドライバーが欲しいチームはシューマッハと契約するべき

そう語ったシュトゥックだが、F1チームにとってシューマッハは価値のあるドライバーのはずだと次のように続けている。

「ミックがもう1年コックピットを見つけられないとすれば、私はハースの立場から見て理解できないよ。なぜなら、彼らがもっといいドライバーを獲得することは無理だろうからね」

「しかし、ミックがどこにも仕事を見つけられなかったら、私は驚くだろうね。彼は申し分のないパフォーマンスを見せているし、責任者たちにもそれは見えているよ。それに、彼は素晴らしい名前を持っているしね」

「若いドライバーを探しているチームは、ミック・シューマッハと契約する以外にないよ」

■チャンスはまだあると叔父のラルフ・シューマッハ

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、夏休みの間にシューマッハと来季に向けた契約交渉を行うつもりはないと語ったことが報じられていたが、叔父のラルフ・シューマッハはそれほど心配することはないと考えているようだ。

「通常、8月あるいは9月は、ドライバーを探し回る時期なんだ」

母国ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。

「もしも、彼が自分の力を示すことができる別の機会を得ることができれば、それで問題はない。しかし、一番大事なのは、彼がF1でまともなコックピットを持つことだよ」

だが、ミハエル・シューマッハを兄に持つ47歳のラルフ・シューマッハは、2023年に甥のミックがシートを得られない可能性もあることも認めている。

ラルフ・シューマッハは、現在F2選手権でランキングトップに立っている22歳のブラジル人ドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチの名前をあげながら、次のように語っている。

「つまり、F2からあがってこようとしているドライバーもいるし、例えばドルゴビッチのように金を持っているドライバーもいるからね」。

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