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【予選レポート:F1ハンガリーGP】ラッセル初ポール獲得!レッドブルF1は「ノーパワー!」と“不運”で厳しいグリッド。角田のアルファタウリF1勢はQ1敗退

2022年07月31日(日)0:37 am

夏休み前の最後のグランプリとなるF1第13戦ハンガリーGP(ハンガロリンク)予選が行われ、自身初のポールポジションを獲得したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)、2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。

●【2022F1第13戦ハンガリーGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

■Q1:アルファタウリF1の角田とガスリーが敗退

先ほどのフリー走行3回目はウェットコンディションだったが、この予選はドライコンディションだ。18分間の予選Q1が始まると全車ソフトタイヤを装着してコースインしていく。

コースの一部は陽が差しているものの、厚い雲に覆われているエリアもあるが、全ドライバーともソフトタイヤで予選を開始した。

角田裕毅(アルファタウリ)は周りがタイムアップをする中20番手に落ちてしまっていたが、渾身のラストアタックでは0.035秒届かず16番手。

チームメイトのピエール・ガスリーは13番手に飛び込んだが、ターン5でトラックリミット違反を取られてタイム抹消で19番手に下がり、2台ともQ1敗退となった。アルファタウリF1はフランスGPでアップデートを投入したものの、ここハンガリーでは速さを失ってしまったようだ。

木曜日に引退を発表したばかりの35歳のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は0.068秒届かず18番手でQ1敗退となった。ベッテルはフリー走行3回目の残り10分過ぎでタイヤバリアにリアからクラッシュしていたが、アストンマーティンのメカニックが懸命の作業で予選Q1開始に間に合わせていた。

フリー走行3回目で1ー3番手だったウィリアムズは、アレクサンダー・アルボンが17番手、ニコラス・ラティフィは20番手だった。

■予選Q1敗退
16 角田裕毅(アルファタウリ)
17 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
18 セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
19 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
20 ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)

■Q2:ペレスが敗退

15分のセッションも残り5分を切った頃、15番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)がタイムアップを果たして8番手へ浮上。無線で「バックストレートで雨粒が落ちている」と伝えながら、コンディションが悪化する中でアタックを続けるが、ケビン・マグヌッセン(ハース)に引っかかる不運もありタイムが伸びない。

全車ラストアタックでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)がタイムアップを果たすと、ペレスは11番手に落ちてしまい0.071秒届かずQ2敗退となった。レッドブルF1のレース戦略は不利になった。

■予選Q2敗退
11 セルジオ・ペレス(レッドブル)
12 ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)
13 ケビン・マグヌッセン(ハース)
14 ランス・ストロール(アストンマーティン)
15 ミック・シューマッハ(ハース)

■Q3:ラッセル初ポールポジション!フェルスタッペン「ノーパワー」

12分間のQ3では、3人のドライバーがポールポジションを争いを繰り広げた。最初のアタックでは、カルロス・サインツ(フェラーリ)が1分17秒505をマークし、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が約0.5秒差の2番手、セクター3でのミスで響いたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて暫定3番手につけた。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、最初の走行で1.318秒遅れの7番手だった。その後、ラストアタックに出ていったフェルスタッペンは無線で「パワーを失った」と訴えると、ピットからはセッティング変更の支持が入るが「ノーパワー」と応え、ステアリングで支持通りの変更を試みるも「何も動かない」「問題は解決しておいてよ!」と吠え、アタックすらできずにポールポジションの望みを絶たれた。

そして、ラッセルはラストアタックを1分17秒377という驚異的なタイムでまとめ、自身初のポールポジションを獲得した。メルセデスにとっても今季初のポールポジションとなった。

2番手はサインツ、3番手はルクレール、4番手はノリスとなり、ラッセルからわずか0.4秒差でセカンドローを分け合うことになった。

また、最年長41歳のアロンソは予選6位で3列目を確保した。

ポールポジションを獲得したラッセルの同僚ハミルトンは7番手で満足のいく結果にはならなかった。8番手には元チームメイトのボッタスが入った。

リカルドは予選9番手とまずまず。10番手のフェルスタッペンについては、レッドブルがパワーユニットの不具合をその場で診断できなかったため、暫定10番グリッドにつけた。

■予選Q3結果
1 G.ラッセル(メルセデス)
2 C.サインツ(フェラーリ)
3 C.ルクレール(フェラーリ)
4 L.ノリス(マクラーレン)
5 E.オコン(アルピーヌ)
6 F.アロンソ(アルピーヌ)
7 L.ハミルトン(メルセデス)
8 V.ボッタス(アルファロメオ)
9 D.リカルド(マクラーレン)
10 M.フェルスタッペン(レッドブル)

明日の決勝レースは、日本時間22時にスタートする。

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