2021年のF1チャンピオンであり、2022年シーズンも現時点でランキングトップに立っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、メルセデスが近いうちに優勝争いにからんでくる可能性もあると考えているようだ。
●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング】レッドブル、フェラーリ、メルセデスのポイント差は?
昨年はフェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが非常に厳しいタイトル争いを展開したが、今年のメルセデスは新たに導入された新F1技術レギュレーションにうまく対応することができず、レッドブルとフェラーリに大きな差をつけられてしまっている。
■パフォーマンスが明らかに向上したメルセデス
しかし、最近のメルセデスは高速走行時にマシンが上下に何度も振動する“ポーポイズ現象”問題をうまく解決できたようで、かなりパフォーマンスが向上してきているのも確かだ。
実際のところ、シーズン序盤は今年からチームメートに迎えたジョージ・ラッセルにも後れをとっていたハミルトンだが、直近の3レースではいずれも3位表彰台を獲得するなど、復活の兆しも見え始めている。
メルセデスを率いるチーム代表のトト・ヴォルフは、レッドブルやフェラーリとの差は今や「コンマ2秒から3秒」しかないと語っており、今後も積極的にマシンの開発を進めていくつもりであることを明らかにしている。
■フランスGPではメルセデスが強いと予想するレッドブルのボス
こうした中、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今週末に今季のF1第12戦フランスGP(24日決勝)が開催されるポール・リカール・サーキットではメルセデスがさらに強さを見せるだろうと次のように語った。
「ポール・リカールではメルセデスが速いと予想している。彼らがポーポイズ現象の問題を制御できていることを示す明らかな兆候が見られるからね」
「彼らは我々との差を縮めてきている」
「私は6人のドライバーによる戦いになると予想しているし、それはファンにとって素晴らしいことだよ」
実際のところ、フランス南部のル・カステレに位置するポール・リカール・サーキットは、路面が非常に滑らかで、特に1周の予選ペースという点では独特なサイドポッド形状が施されたメルセデスの2022年型F1マシンに合うサーキットだろうと考えられているようだ。
■メルセデスにはまだ足りないところがあるとフェルスタッペン
さらに、現時点ではフェラーリのシャルル・ルクレールと今季のタイトル争いを展開しているフェルスタッペンは、今後メルセデスがレースで勝利を手にする可能性もあるだろうと考えている。
「たぶん、シーズンの終わりにはあるかもしれないね」
そう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「彼らは、シーズンが始まったころよりはよくなっている。だけど、あともう少し必要だね」。