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【レポート:F1スペインGP】フェルスタッペン3連勝、レッドブル1-2!ルクレールは悪夢・・・メルセデス復活!角田10位!

2022年05月23日(月)0:35 am

F1第6戦スペインGP決勝レースは気温36度、路面温度49度と非常に暑い中でスタートした。

●【2022F1第6戦スペインGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■ハミルトンが接触で最後尾へ

オープニングラップ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とケビン・マグヌッセン(ハース)がターン4でいきなり接触!マグヌッセンはグラベルへ、ハミルトンは接触によりタイヤにトラブルを抱え、最後尾まで落ちてしまい緊急ピットイン。

これでハミルトンは「(今日は諦めてリタイアして)僕が君たちならエンジンをセーブするよ」と一気にモチベーションが下がるが、メルセデスは「続けよう、8位かそれ以上もある」と奮い立たせる。

レースはポールポジションスタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がリード、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が追う展開。

3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)が続き、3番手スタートで母国GPを迎えているカルロス・サインツ(フェラーリ)は5番手に落ちてしまう。

7周目、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)と元F1王者同士の激しいバトルを展開。

■サインツ、フェルスタッペンが「突風」でコースアウト

そうしている間にターン4でサインツがコースアウトしてグラベルを走行しているシーンが映し出された。コースに戻れたものの上位争いから脱落してしまった。

9周目、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン4でコースアウト。「突風」でバランスを崩してコースアウトしたようだ。

11周目、レッドブルF1は、なかなかラッセルを抜けないセルジオ・ペレス(レッドブル)に代えて、フェルスタッペンを前に出して、メルセデス攻略を目指す。

■フェルスタッペンにDRSトラブル再び・・・

13周目、フェルスタッペンはDRSが開かないと訴えた。映像を見ると、一瞬開くもすぐに閉じてしまっている。予選で出ていたDRSトラブルが決勝レースでも出てしまった。

フェルスタッペンは、その後もDRSが開いたり開かなかったりと不具合を抱えたまま、ラッセルを攻略できない。

レッドブルからフェルスタッペンには「ストレートに入ってからボタンを1回押してくれ」と指示が出た。どうやらステアリングのDRSボタンを押すタイミングや押す回数が問題を引き起こしているようだ。指示に従ったフェルスタッペンは、その後うまくDRSが機能しているようだ。

■ラッセルにオーバーヒートの危機

一方、ラッセルはオーバーヒートのアラートがダッシュボードに出てしまう。エンジンを高回転できない状態になり、回転数が低い時点から早めのショートシフトをしながら、迫るレッドブルF1勢から逃げる展開になった。バウンシングの問題がようやく解消しかけて復活の狼煙を上げ始めたメルセデスだが、別の問題を抱えて難しいレースになりそうだ。

22周目、タイヤ交換を粘っていたトップのルクレールがようやくピットイン。ここでソフトタイヤからミディアムタイヤに交換した。

24周目のターン1でDRSを使ってイン側に飛び込んだフェルスタッペンがラッセルを攻略! しかし続くアウト側のラッセルも譲らず、ターン2で抜き返し、ターン3から4まで激しいバトルが繰り広げられたが、ラッセルがポジションを守った。

■ルクレールに悪夢・・・

27周目トップを独走中のルクレールが突然スローダウン!「ノーノーノー、何が起こったんだ!パワーを失った?!」ルクレールは悲痛の叫びだ。この後にルクレールはピットインしてガレージに入りリタイアとなった。リプレイでは走行中にパネルが消えていたことから、電気系統のトラブルが考えられる。

これでトップはなんとラッセルだ。しかしフェルスタッペンはなかなか抜けない。ラッセルも簡単には抜かせない。

29周目、フェルスタッペンが2回目のピットインでソフトタイヤに変えた。3ストップのようだ。これでラッセル、ペレス、ボッタス、フェルスタッペンの順位となった。

■ラッセルをペレスがオーバーテイクしトップへ!

31周目、フェルスタッペンに代わってラッセルを追撃していたペレスがターン1でアウト側からラッセル&メルセデスを攻略!ようやくトップに躍り出た。

タイヤ交換で順位を下げていたフェルスタッペンがボッタスを攻略し、3番手に浮上する。

32周目、ガスリーは、先ほどストロールと接触したことで5秒タイムペナルティを科せられた。

一方、ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)はテクニカルトラブルで2連続リタイアとなった。

■レッドブルのワンツー体制

34周目、トップのペレスはラッセルを3.6秒リードし、バックマーカーをラップし始めている。

3番手フェルスタッペンは、2番手ラッセルを5.7秒差で追う展開だ。

36周目、2番手ラッセルがピットインしてミディアムタイヤに交換。これでレッドブルがワンツー体制だ。

37周目、トップのペレスがピットインしてミディアムタイヤに交換。ここでソフトタイヤのフェルスタッペンがトップに立ち、ペレスは2番手、3番手はラッセルだ。

フェルスタッペンは大量リードを築くが、中古のソフトタイヤで最後まで走りきるのは厳しいと思われており、もう一度ピットインする可能性が高い。

リタイアしたルクレールは、どうやらエンジン周りのトラブルだったと情報が入った。今季初めてのリタイアだ。

42周目、フェルスタッペンは3番手ラッセルと20秒以上の差を築いており、ピットストップに必要な19秒以上を確保した。DRSの問題やダートに出てしまったにもかかわらずトップを走行している。

45周目、フェルスタッペンがピットインしてミディアムタイヤに交換。ラッセルの前でコースに戻った。これで順位はペレス、フェルスタッペン、ラッセルというオーダーで、レッドブルはワンツー体制を守った。

角田裕毅(アルファタウリ)は10番手を走行中だ。

49周目のターン4でペレスはフェルスタッペンに順位を譲った。フェルスタッペンは「ありがとう」と無線で感謝を伝える。

■ファステストラップ争い、始まる

52周目、3番手ラッセルがピットインしてソフトタイヤに交換し、ファステストラップの1ポイントを狙いに行く。後ろのボッタスとも十分なマージンがあり、安全にフィニッシュするための予防的措置でもある。

54周目、ラッセルに対抗するために2番手ペレスが3回目のピットインをしてソフトタイヤに交換。終盤のファステストラップ争いが始まった。

56周目、ペレスがファステストラップを獲った。

57周目、角田裕毅がシューマッハを抜いて10番手へ。シューマッハは初ポイントを獲りたいところだったが、周回数を重ねたミディアムタイヤでは守り切れず、ソフトタイヤを履く角田とのバトルに敗れた。

58周目、ハミルトンが4番手サインツの背後にピッタリとつけた。

60周目のターン1、イン側を守るサインツに対して、DRSを使うハミルトンがアウト側からオーバーテイクし、サインツの母国のファンの前でハミルトンが4番手を奪い取った。

64周目、メルセデスからドライバーへ、「ルイス、リフト&コーストで走らせてくれ。DNF(リタイア)のリスクがある」と無線が入る。メルセデスはオーバーヒートの問題を抱えているようだ。

■フェルスタッペン、3連勝!

66周の長いレースは、フェルスタッペンがトップでチェッカーを受けた。突風でグラベルに出たり、ラッセルと激しいバトル、DRSの問題を抱えていたが、最高の結果を出した。

フェルスタッペンはチェッカー後に無線で「チームは素晴らしい仕事をしてくれた。そして(譲ってくれた)チェコに感謝するよ、素晴らしいチームメイトだ」とチームとペレスを讃えた。

ファステストラップは2位のペレスが獲得し、貴重な1ポイントを確保した。

■メルセデス復活!

注目はメルセデスの復活だ。ラッセルが3位、ハミルトンは序盤の接触で最後尾に落ちてしまい、後方から追い上げるレースになったが、見事5位まで挽回した。まだ多くの問題は抱えているもののメルセデスが速さを取り戻したした今、ここから三つ巴の争いになるとシーズンはますます面白くなる。

次戦は1週間後、伝統のモナコGPだ。母国GPのルクレールが反撃するか、勢いに乗るフェルスタッペンか、メルセデス勢か、モンテカルロ市街地での戦いに世界が注目する。

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