親しい関係にあることで知られるセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)とミック・シューマッハ(ハース)だが、先週末に行われたF1マイアミGPでのクラッシュによりその関係にひびが入ることはなかったようだ。
●【2022F1第5戦マイアミGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
現在23歳のシューマッハは、ベッテルが師と仰ぐミハエル・シューマッハの息子であり、同じドイツ出身ということもあり、日頃から親しく会話する光景が目撃されている。
■クラッシュ直後はお互いに相手を非難していたベッテルとシューマッハ
しかし、マイアミGP決勝終盤に、シューマッハがベッテルをオーバーテイクしようとして両者が接触。シューマッハはなんとか15位で完走することができたものの、レッドブル時代に4度F1チャンピオンとなったベッテルはリタイアとなってしまった。
そのクラッシュ直後、ベッテルとシューマッハはお互いに相手を非難していた。だが、時間の経過とともに2人とも落ち着きを取り戻したようだ。
ちなみに、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)のレーススチュワードたちは、このクラッシュに関してはお互いに落ち度があるレーシングインシデントだったとしてペナルティなどは科さないという決定をしている。
■ベッテルは友人として貴重な存在だとシューマッハ
レース後、シューマッハよりも11歳年上のベッテルは、この出来事でお互いにポイント獲得のチャンスを失ったとし、「お互いにとって愚かなことだった」と語った。
一方のシューマッハは母国ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に、「この件については彼と話をするつもりだよ」と語っていた。
そして、ドイツの大手新聞『Bild(ビルト)』によれば、ベッテルとシューマッハは決勝を終えた日曜日の夕方、空港へ向かう途中で話をしたという。
シューマッハは『Bild(ビルト)』にこうコメントしている。
「彼は友人として、僕にとってすごく貴重な存在なんだ」。