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レッドブル首脳「イモラではリスクを冒してマシンを改善する勇気を示せた」結果を出した空力専門家が表彰台へ

2022年04月25日(月)18:51 pm

先週末にフェラーリのホームグラウンドであるイモラ・サーキットで開催された今季のF1第4戦エミリア・ロマーニャGP決勝ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが1-2フィニッシュを遂げ、今季のタイトル争いに復活してきた。

●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング表】完勝フェルスタッペン&レッドブルF1が2位に浮上!

■勝って兜の緒を締めるフェルスタッペン

金曜日に行われた予選と土曜日に行われたスプリントを制した現F1チャンピオンであるフェルスタッペンは、日曜日の決勝でも最大のライバルであるフェラーリを寄せ付けず今季2勝目を達成。

一方、現在ポイントランキングトップに位置しているフェラーリのシャルル・ルクレールはレース終盤に痛恨のスピンを喫して表彰台を逃し、6位フィニッシュにとどまってしまった。

イモラに来る前にはルクレールに46ポイントもの差をつけられてランキング6番手に位置していたフェルスタッペンだが、エミリア・ロマーニャGPでスプリントと決勝を制し、ファステストラップポイントも獲得したことからこのレースだけで34ポイントを獲得。これにより、ランキングも2番手に浮上し、ルクレールとのポイント差も一気に27ポイントに縮まっている。

しかし、フェルスタッペンはまだ気を緩めるわけにはいかないと次戦マイアミGP(5月8日決勝)に言及しながら次のように語った。

「彼らはまだとても速いし、マイアミではまた大きく変わる可能性もあるよ」

■結果を出したエアロダイナミクス専門家が表彰台へ

一方、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今季初めてスプリントが行われることから、1回のフリー走行を行った後すぐに予選に臨まなくてはならないという状況にもかかわらず、レッドブルが“リスク”を冒してマシンのアップグレードと軽量化対策を導入したことが、今回のイモラでの活躍につながったと考えている。

「我々にとっては、フリー走行が1回しかない状況の中でも改良パーツを導入する勇気を示すことが重要だったんだ」

そう語った78歳のマルコは、エミリア・ロマーニャGPの表彰台に空力責任者のエンリコ・バルボが上ったことに言及しながら次のように付け加えた。

「だから、エアロダイナミクスの専門家が最後に表彰台に上ったんだ。これがメルボルンでの正しい答えだったんだ」

■ペレスは強くなっているし楽観的。信頼性も解決されるはず

マルコは、フェルスタッペンがマシントラブルによる今季2回目のリタイアを喫した第3戦オーストラリアGPの後でも、今年のF1タイトル争いがそこで終わったなどとは考えもしなかったと次のように主張している。

「我々は常に、まだあらゆる可能性があると思っていたよ」

「我々には2人の強力なドライバーがいる。ペレスはどんどん良くなっているし、我々は今後に向けても少しばかり楽観的だよ」

「常に自信はあったんだ。だが、マシンの信頼性が最大の問題だった。それが解決されていることを期待しているよ」

■フェラーリにプレッシャーをかけ続ける

「フェラーリにプレッシャーをかけなければならないことは分かっていたんだ。ルクレールは金曜日に何度かスピンしていたし、レース中にもまたやってしまった。彼が走り続けられたのは非常に幸運だったね」

マルコはそう語ると、次のように付け加えた。

「我々は、そうやって攻め続けなければならないんだ」

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