カルロス・サインツは、2022年以降もフェラーリでレースを続けるための新たな契約締結に向けて、まだ少しずつ前進しているところのようだ。
27歳のスペイン人ドライバーは、セバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)の後任として2021年にマクラーレンからフェラーリへ移籍。フェラーリとサインツは2年契約を結んでおり、今年でその契約が満期を迎えることになっている。
当初フェラーリがサインツとの契約を2年としたのは、2021年にハースでF1デビューを飾ったミック・シューマッハを2023年にフェラーリに昇格させることも視野に入れていたためだと考えられている。
しかし、すでにフェラーリと2024年までの契約を結んでおり、現時点ではドライバーズランキングのトップに立っているシャルル・ルクレールとサインツのコンビが非常にうまく機能しているのは確かだ。
そして、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットもサインツとの契約を更新する方針であることを示唆している。
そして、サインツはフェラーリとの契約手続きについて次のように語った。
「もうすぐだよ」
「もちろん、僕のキャリアにとって重要な契約だから、僕としてもすべてが問題なく、フェラーリも僕も満足のいく契約であることを確認したかったんだ」
「そして、そう、僕たちは最終決定まであと少しのところまで来ているよ。まだ最後に細かいことを決める必要があるけど、将来に向けて、いいものになりそうだよ」
2021年にはフェラーリ加入初年度ながら堅実な結果を残したサインツだが、これまでとは大きく異なる新たな技術レギュレーションが適用された2022年型F1マシンへの適応にはルクレール以上に苦労していることを認めている。
「まだコンマ数秒縮めなくてはならないけれど、最終的にはそこに到達できると思う」
サウジアラビアGP後にそう語ったサインツだが、開幕戦バーレーンGPで2位、第2戦サウジアラビアGPでも3位と、2戦連続で表彰台に上ったことで一定の満足はできているようだ。
「僕はまだ今年のマシンを100パーセント乗りこなせていない。だから、100%の状態に戻ってトップ争いに加わることができるようになるまで、ポイントや表彰台を獲得し続けることが重要なんだ」とサインツは付け加えた。