マクラーレンのランド・ノリスが、今週末に行われる2022年F1第2戦サウジアラビアGP(27日決勝)を迎えるにあたり、自分たちがそこで速さを取り戻すことができるかどうかはわからないと語った。
イギリスの名門F1チームであるマクラーレンは、F1コンストラクターズ選手権において、2020年は3位、2021年は4位と、中団グループではトップレベルの結果を残している。
だが、先週末にバーレーンで行われた2022年の開幕戦ではダニエル・リカルドが14位、ノリスが15位となり、上位入賞はおろか、ポイントを獲得することさえできなかった。
イギリス出身の22歳のノリスは、フランスのモータースポーツ専門誌である『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「このクルマは理解するのが難しく、簡単にミスをして車輪をロックさせたり、コントロールを失ったりしてしまうんだ」
「何か前向きなことがあったかって? わからないけれど、レースを終えられたことかな」
ノリスによれば、マクラーレンではジェッダ市街地サーキット出行われる今週末のレースに向けてすでに「いくつかの変更」を施すことにしているという。
しかし、ノリスは次のように続けている。
「正直に言って、あそこでどうなるは全くわからないよ」
「よくなるかもしれないし、もっと悪くなるかもしれない。本当にわからないんだ」
「中速と高速のコーナーがある違うサーキットだから、それは僕たちには少し合うかもしれない。だけど、実際のところ、僕はそうなるとは思っていないよ」
「ダウンフォースがすごく足りないし、ハンドリングがかなり悪い理由はそこなんだ。ダウンフォースがなければ、タイヤだってうまく機能しないからね」
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルも、現在「我々が何に苦しんでいるのかを正確に理解するのは非常に難しい」と認めている。
昨年コンストラクターズランキング3位を争ったフェラーリはもちろん、フェラーリエンジンを搭載するハースやアルファロメオが開幕戦ではかなりの競争力を発揮してみせており、メルセデスエンジンを搭載するマクラーレンにとっては今後もしばらくは苦しいレースが続くことになるかもしれない。