現在フェラーリと結んでいる契約が今年で満期を迎えるカルロス・サインツだが、2023年以降もフェラーリにとどまるのは確実のようだ。
●【2022F1第1戦バーレーンGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
2022年のF1開幕戦バーレーンGPを、勝者となったチームメートのシャルル・ルクレールに次ぐ2位で終えたスペイン人ドライバーは、チーム代表のマッティア・ビノットの口から直接このニュースを聞いたという。
だが、サインツ自身はバーレーンでの自分のパフォーマンスに失望していたようだ。
「僕にとっては、一筋縄ではいかない週末だったよ。うそをつくつもりはないんだ」
アブダビGP決勝後にそう語ったサインツは次のように付け加えた。
「2021年には、僕はシャルルにこれほど離されていなかったんだ。でも、すべての悪い週末が2位で終わるなら、僕はそれを受け入れることができるよ」
だが、ビノットにとっては、先週末のバーレーンGPはフェラーリが間違いなく最もバランスのとれた最高のドライバーラインアップを手にしている、と結論づけるには十分なものだったようだ。
「我々は合意しているよ。唯一残されているのは、この合意を紙に書き出すだけさ」とビノットは語っている。
そして、サインツも笑顔を浮かべながら、間もなく2023年以降の契約が正式に締結されることになると示唆するように次のように語った。
「近いと思う。とても近い。とても、とても近い。ものすごく近い。すぐそこだよ」
すでにフェラーリと2024年までの契約を結んでいるルクレールも、相槌を打ちながら「それじゃ、ここで発表しようか?」と付け加えた。
ビノットによれば、正式発表は「時間の問題」だという。
こうした中、かつてフェラーリでも活躍したことがある元F1ドライバーのジャン・アレジは、フェラーリは将来に向けて安全な賭けをしているのは間違いないと考えている。
「サインツはサインツの仕事をしていた。プラクティスでは少しトラブルがあったものの、その後は作業を重ね、一度に1つのピースを組み立てながら、近づいていった」
「ルクレールは1周がとても速い。そして、サインツはレースに向けて綿密な準備をしている」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったアレジは次のように付け加えた。
「カルロスとシャルルは(10点満点中の)10点に値するよ。彼らはチームとしてうまく機能しているからね。フェラーリのようなチームが立て直すときに必要なのはそれなんだ」