F1ドライバーのカルロス・サインツ(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)が、そろそろ新型コロナウイルスに関する規制を緩めることも考えるべきときではないかと提言した。
いよいよ2022年のF1開幕戦バーレーンGP(20日決勝)が開幕を迎えるが、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が新型コロナウイルスに感染したことで欠場することが明らかとなっている。
マクラーレンのダニエル・リカルドも、先週バーレーンで行われた2回目のプレシーズンテストを新型コロナウイルス感染のために欠場したが、すでに回復しており、今週末の開幕戦には出走することになっている。
だが、F1では現在も厳しい新型コロナウイルス対策を講じており、ベッテルが来週末に行われる第2戦サウジアラビアGP(27日決勝)に出走できるかどうかはまだ微妙な状況だ。
現在はスイスに住んでいる34歳のベッテルは、自宅で『f1-insider.com』の取材を受け、次のように語った。
「それが現実だよ」
「こういう状況だけど、僕は大丈夫だよ。開幕戦に向けてチームとニコ(ヒュルケンベルグ)のために祈っているよ」
しかし、リカルドとベッテルの今回の新型コロナウイルス感染は、ほかのF1にも少なからず影響を及ぼしているようだ。
F1ドライバーの中には、ワクチン接種が義務づけられていることもあり、現時点では仮に新型コロナウイルスに感染したとしても健康なアスリートにとってそれほど大きなリスクとはならないと考えている者もおり、逆に感染が確認されたドライバーを自動的に一定期間レースに参戦させないことによるマイナス面の方が大きいという意見もあるようだ。
例えば、サインツは次のように語っている。
「僕は2年前と同じように自分を律することを心がけているよ」
「だけど、嘘はつきたくないんだ。疲れるんだ。とりわけ、常にマスクを着用しなくてはならないことがね」
「多分、僕の意見には賛否両論あるだろうね。だけど、僕たちは前に進み、生き続けるべきだと思っているよ。さっきも言ったように、僕にとって規律を守り続けるのは難しいことなんだ」
レッドブルのペレスもサインツと同様の意見を持っているようだ。
「今では、僕たちはcovid(新型コロナウイルス感染症)に関して多くを学んできた。できることは限られているんだ」
「ゆくゆくは、covidになったドライバーも症状が軽ければレースに出ることを許すことに関しても議論していくべきだよ」
2020年に新型コロナウイルスに感染して2レースを欠場した経験を持つ32歳のメキシコ人ドライバーはそう語ると、次のように付け加えた。
「少なくとも、その議論をするのは意味があることだよ」