ソチで9月25日に決勝が開催される予定となっていた今季のF1ロシアGPはウクライナ情勢を鑑みてキャンセルとなっている。
だが、地元のレースプロモーターや、ソチ・オートドロームが位置するロシアのクラスノダール地方でスポーツ担当大臣を務めるセラフィム・ティムチェンコは、今年のF1ロシアGPは正式にキャセンルとなったわけではないと考えている。
実際のところ、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が出した公式声明には、「現在の状況においては」ロシアでのF1開催は「不可能」であると判断したとしか表現されていない。
これを受け、ソチのレースプロモーターであるロスゴンキの広報担当者は、まだチケットの払い戻しは行わないと発表し、次のように付け加えていた。
「公式声明によると、FIAは現在の状況により、ロシアでのレースの準備を中断することを決定したものだ」
そして、ティムチェンコ大臣も、このほどロシアの『Tass(タス通信)』も同様の主張を行っている。
「現在、省にはレース中止の正式な通知は来ていない」
「それゆえ、我々が頼りにできるのはメディアで報じられた公式声明だけだ」
そう語ったティムチェンコ大臣は次のように付け加えている。
「9月までに状況が変わり、いつも通りF1の世界に浸れるようになることを期待しよう」
だが、伝えられるところによれば、F1ではすでにロシアGPの代替レース開催地との交渉を開始しており、噂では2020年と2021年にグランプリを開催した実績を持つポルトガルのアルガルヴェ・サーキットが有力候補だと考えられているようだ。