2022年F1シーズン開幕時に一番重いF1マシンを持ち込むことになるのはレッドブルかもしれない。
今年はこれまでとは大きく異なる新しい技術レギュレーションが導入されているが、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)はF1チームたちがそれにうまく対応できるよう、マシンとドライバーを合わせた最低重量を795キログラムに増加させている。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、その最低重量とほぼ同じ、もしくは下回るレベルに収めることができている2022年仕様F1マシンは、アルファロメオのものだけだという。
伝えられるところによれば、マクラーレンも最低重量に近いところにまでもってきているものの、それ以外のチームはまだそのレベルに近づけることができていない状態だという。
そして、現時点において、すべてのマシンの中で一番重いのは、現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンがステアリングを握るレッドブルの2022年型マシンだと考えられている。
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、こうした報道が事実だと認め、次のように語っている。
「我々にとって唯一の問題はマシンの重量だ」
「しかし、1チームを除いて、すべてのチームがその問題を抱えている。すでに最低重量が上がっているのはいいことだが、初戦までにやるべきことはまだたくさんあるよ」
マルコは、実際のところ、新たなルールによる最低重量に近づけられているチームが少ないのであれば、ルールの方を修正してさらに最低重量を増加させればよいと主張しているようだ。しかし、これまでのところ、ライバルチームたちはその提案には反対していると考えられている。