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マクラーレンはアンドレッティのF1参戦を「歓迎」

2022年02月25日(金)19:20 pm

最近、アメリカのインディカー・シリーズなどで活躍するアンドレッティ・オートスポーツのオーナー兼代表であるマイケル・アンドレッティがFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)にF1参戦申請を行ったことが明らかとなったが、これに対するF1チームたちの反応は必ずしも足並みが揃っているわけではないようだ。

昨年はスイスに拠点を構え、現在アルファロメオという名称でF1を戦っているザウバーの買収に動いたアンドレッティだったが、この交渉が不調に終わったことを受け、11番目のチームとして新たにF1参戦するという方針に転換したものと考えられている。

伝えられるところによれば、新規にF1に参入するチームは2億ドル(約230億円)もの保証金を用意する必要があるという。これは、チーム数が増えることで取り分が減ってしまうほかのチームたちの収入を補填するためのものだと言われている。

だが、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、仮にその2億ドルを用意できたとしても、それだけで現在のF1チームたちがアンドレッティの新規参入を認めるとは思えないとコメントしている。

そして、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストも同様の考えを持っているようだ。

「すでに非常に優れた10チームがある」

そう語ったオーストリア出身のトストは次のように続けた。

「最終的には、その判断はFIAとFOM(F1商業権管理組織のフォーミュラ・ワン・マネジメント)に委ねることになるが、もしマイケル・アンドレッティが新チームを結成したいという場合、すべての材料が揃い、すべてのチームが同意するのであれば、そのときはイエスということになるだろう」

「そうでなければ、ノーだね」

しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるドイツ出身のアンドレアス・ザイドルの意見は異なるようだ。

「我々としては、アンドレッティのチームを歓迎するよ」

「よく知られたアメリカのチームが参戦すれば、アメリカにおけるF1の成長の助けになるだろう」

「チーム数が増えれば若手ドライバーの活躍の場も増えることになるし、早く12チームになればそれだけ早く我々全員のフランチャイズ価値も高まっていくわけだからね」

そう語ったザイドルは次のように付け加えた。

「だから、我々は新チームが現れることは歓迎だよ。我々は喜んで彼らと競争するよ」

アメリカ出身のザック・ブラウンがCEOを務め、インディカー・シリーズにもフル参戦しているマクラーレン・レーシングだけに、アメリカのチームがF1に参戦することで自分たちのビジネスチャンスがさらに拡大していくだろうという思惑があるのは確かだろう。

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