アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、4度F1王座についた実績を持つアラン・プロストと決別したことを後悔していないようだ。
2017年にルノーのアドバイザーに就任し、2019年7月からはルノー・スポールの非常勤取締役としてルノーのF1プロジェクトをサポートしてきた67歳のプロストだが、アルピーヌと名前を変えたこのチームが2年目を迎える2022年はその契約が更新されることはなかった。
これは、2021年からアルピーヌのCEOを務めているロッシとプロストの関係がうまくいっていなかったためだと考えられている。
実際のところ、1月17日(月)にアルピーヌがプロストとの関係を終了したことを発表した際、プロストは次のように語っていた。
「今日、このような形でこのニュースが発表されたことを非常に残念に思っている」
「これに関しては、チームと一緒に発表することで合意していたんだ。敬意は払われなかった。残念だ」
「私は(2021年F1最終戦が行われた)アブダビで2022年に向けて示されたオファーを断っていたんだ。それは人間関係が理由だったが、私は正しかったよ」
これまで、公式にプロストとの決別について語っていなかったロッシだが、このほどフランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「アランのチャンピオンとしてのキャリアと、ルノー・グループへの貢献に対して、私は多大な敬意を抱いている」
「2021年の最後のレースにおいて、我々のコラボレーションのやり方が彼には合っていないという結論に至り、この新しい時代が始まるときに別れるのがベストだということになったんだ」
「意見を異にするのは後になるよりも今の方がいいからね」
そう語ったロッシだが、新たな技術レギュレーションが導入された2022年シーズンにはアルピーヌが躍進できると自信を持っているようだ。
「白紙の状態だし、誰もがほかのマシンに目を向けている。トップチームでさえもね。それが我々に自信を与えているよ」
ロッシはそう語ると、次のように付け加えた。
「昨年は2020年と2021年のシャシーに関するルールによって打撃を受けてしまい、チーム内に(今と)同じ笑顔は見られなかった。今回は、自分たちが設定した小さな目標をすべてクリアしているよ」