2022年2月22日の日本時間2時50分、BWTアルピーヌF1チームは新レギュレーションに合致させた2022年のF1カー『A522』をフランスのパリで発表した。
●【動画:F1新車発表会】アルピーヌF1、2022年F1カー『A522』はブルーとピンク!
■序盤2戦はピンク一色、その後はブルー&ピンク
アルピーヌF1は、2つのカラーリングを発表した。1つは新たに2022年のタイトルパートナーとなった『BWT』との新しいパートナーシップを強調した、F1ファンにはおなじみのほぼピンク一色のカラーリングだ。このカラーリングはシーズン序盤の2レース、バーレーンGPとサウジアラビアGPで使用されるという。
第3戦を予定しているF1オーストラリアGP以降は、アルピーヌの伝統的なブルーに加え、『BWT』のピンクを組み合わせたカラーリングになる。
■ドライバーラインナップ
2021年は、ルノーF1が子会社のアルピーヌF1へと名称を変え、カラーリングもイエローからブルーへと刷新した1年目となったが、コンストラクターズ・ランキング5位という結果を残しており、今年はさらなる好結果を目指す。
ドライバーラインナップは昨年に引き続き、フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンが2年目のコンビを組む。
昨年は、2005年と2006年のF1世界王者フェルナンド・アロンソが新加入し、第20戦カタールGPではF1復帰後初となる3位表彰台を獲得した。フランス人のエステバン・オコンは同チームで2年目のシーズンを過ごしたが、波乱の第11戦F1ハンガリーGPでは初優勝を果たすなど、両ドライバーともいくつかのハイライトがあったシーズンを過ごした。
■公式画像は発表会とは別物の形状に
全世界にライブ中継された発表会に登場した2022年の新車『A522』はカラーリングを発表するためだけの“デモカー”で、その後にメディア向けに発表された公式画像の『A522』がより実車に近いものとなるだろう。
フロントウイングは4枚のエレメントで構成され、フロントノーズはスリムな形状だ。
サイドポンツーンの開口部は横長の形状、その下は大きくえぐれていて、フェラーリに近いものとなっている。
サイドポンツーンの上部とエンジンカウルには廃熱のためのスリットが開けられている。
サイドポンツーンの後部はアルファタウリのように下方のフロアへと向けられている。
また、エンジンを新設計し、メルセデスやホンダ(レッドブル・パワートレインズ)と同じくターボとMGU-Hを分ける形式に変更したことで、エンジンカウルは昨年の上部が膨らんだ形とは大きく違い、他のチームのようにコンパクトにまとまる形になった。
この発表された画像を見る限り、今後の開発がしやすいように空力的にも各所の狙いが分かりやすい形状にまとまっている印象だ。
これで9チームが新車を発表し、残るはアルファロメオのみとなった。アルファロメオはダミーカラーですでにシェイクダウン画像が出回っているが、バルセロナテスト初日にカラーリングを発表する予定だ。