【マクラーレン】ノリスとの長期契約は“強力なメッセージ”
マクラーレンがランド・ノリスとの契約を2025年まで延長したことを発表した。
これまで、マクラーレンとノリスはすでに長期契約を結んでいると伝えられていたが、最新の情報によれば2022年から2025年までの4年間に及ぶ新契約を結び直したようだ。
そして、これにより、イギリス出身の22歳のノリスは報酬の面においてもトップF1ドライバーの仲間入りをすることになるようだ。
伝えられるところによれば、今回ノリスが結んだ新契約は1年につき1400万ドル（約16億円）であり、4年間で5600万ドル（約64億7000万円）を稼ぐことになるという。
ちなみに、『racingnews365.com』によれば、これまでノリスの報酬は1年あたり500万ドル（約5億8000万円）だと考えられていたようだ。つまり、新契約締結により、ノリスはの報酬は一気に3倍近くアップすることになるようだ。
ともあれ、2021年シーズンにはレースで2位1回、3位3回の成績を残し、ドライバーズランキング6位となったノリスは、少なくとも2025年まではマクラーレンで戦うことになるわけだ。
しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、マクラーレンがタイトルを争えるようになるにはもう少し時間が必要だと示唆していることから、F1チャンピオンとなる夢を持つノリスがチャンスさえあればメルセデスもしくはレッドブルへ移籍する可能性もあると考えている者もいるようだ。
そうした可能性について質問されたノリスは次のように答えた。
「もちろん、今後ほかのドライバーたちがレッドブルやメルセデスに行くチャンスはあるだろうね。僕にそのチャンスがあるかなんて誰にもわからないよ」
「だけど、僕がマクラーレンにとどまると決めたのはいいことだし、それは強力なメッセージだよ」
マクラーレンでは2021年にルノーから経験豊かなダニエル・リカルドを迎え入れているが、実際のところ、今後はノリスを中心としたチーム作りをしていく方向で固まってきているようだ。
「今回の新たな契約のよい点は、どちらの側にも解除権がないことなんだ」
ノリスとの契約についてそう語ったザイドルは次のように付け加えている。
「それが、チームに伝えたい重要なメッセージだ」
そして、ノリス自身も、マクラーレンがタイトルを争えるようになるにはあと数年の辛抱が必要となることはわかっている。
「すぐにそうならないのはわかっているよ。確実にレースでの勝利やタイトルを狙えるようにするには、改善が必要なことがいろいろあるからね」
そう語ったノリスは次のように付け加えた。
「だけど、そのために取り組んでいることはわかっているし、僕にはそれを達成する自信があるよ」
