最近、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が長い沈黙を破ってソーシャルメディアに「僕は戻ってきた!」と投稿したことから、噂されていたような突然のF1引退はなく、2022年もF1で戦うことがほぼ確実になったと受け止められている。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、そのハミルトンについて次のように報じている。
「ハミルトンは以前から新シーズンに向けてトレーニングを行ってきていた」
「彼は常にチームと連絡を取り合っている」
「彼がメルセデスに戻るのは2月中旬になる見込みだ」
2月中旬の18日(金)にはメルセデスが2022年型マシンを発表する予定となっており、ハミルトンもそこに姿を見せるのは間違いなさそうだ。
実際のところ、「ハミルトン引退」の噂は単なる見せかけすぎなかったのだと考えられている。ハミルトンが冬休みの間はチームとは別行動をとるのはいつものことだからだ。
ともあれ、2022年F1シーズンには新チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と、通算8回目のF1ドライバーズタイトル獲得を目指すハミルトンとの間で再び激しい戦いが展開されることになるのは間違いなさそうだ。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、最終戦アブダビGPをフェルスタッペンとハミルトンが同ポイントで迎えるというまれに見る大接戦となったことに加え、シーズンを通じて新型コロナウイルスの脅威とも戦わなくてはならなかったことで、チームやフェルスタッペンも限界ギリギリの状態で2021年シーズンを過ごしていたことを認めている。
「我々は皆、限界に達していたよ」
母国オーストリアの『Autorevue(アウトレビュー)』にそう語ったマルコは次のように続けた。
「ありがたいことに、何人かがコロナウイスルに感染したのはアブダビの後だった。あれはいいタイミングだったよ」
「マックスは、もうこんなにハードなことには耐えられないと言っていたよ」
「彼はまだしばらくは走りたいと思っている。だが、毎年あのような状態になれば、限界も来てしまうよ」
今年はF1史上最多となる年間23レースが予定されている。だが、新型コロナウイルスの状況はまだ楽観視できるような状態ではなく、今年もF1関係者はストレスフルなシーズンを送ることになりそうだ。