FIA(国際自動車連盟)は、先週ブラジルで行われたサンパウロGPの48周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)からリードを奪った際にとった行動について、メルセデスが求めていた審議権を棄却した。
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■ヴォルフ驚かず「目的は達成された」
この判断が公表されたのは、メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表と、レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表が、公式記者会見を行っている時だった。この発表を聞いたヴォルフは、この決定には驚かなかったという。
「完全に予想していたことだ」
「おそらく、この先の数レースでテーマになるだろうから、我々としては議論のきっかけにしたかったのだと思う。我々の目的は達成されたと思う。我々はこれ以上進むとは思っていなかったんだ」
■ホーナー「パンドラの箱を開けてしまうところだった」
この判断を聞いたホーナーはこう付け加えた。
「これは明らかに正しい判断だと思う。なぜなら、あのレースで起こった他のさまざまな出来事に関して、パンドラの箱を開けてしまうことになるからだ。今、最も重要なことは、このグランプリに集中することだと思うよ」
「カタールに来られたことは素晴らしいことだ。ここだけでなく、ジェッダやアブダビでも、クリーンでフェアな戦いをしたいと思っているよ」