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【詳報】FIAはスポーツとしてのF1に言及「サッカーと同じだ。2週間後まで再審請求することは好ましくない」

2021年11月19日(金)22:10 pm

FIA(国際自動車連盟)は、先週ブラジルで行われたサンパウロGPの48周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)からリードを奪った際にとった行動について、メルセデスが求めていた審議権を棄却した。

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レースはハミルトンが優勝したにもかかわらず、メルセデスはフェルスタッペンの行動を調査しないで決定したことについて不満を抱いており、メルセデスが入手した「新しい証拠」に基づいて再審請求をしていた。その再審請求は、フェルスタッペンのマシンのオンボードカメラ映像が初めて公開された後に提出された。

スチュワードは木曜日にカタールでメルセデスとレッドブルの代表者から話を聞き、その後一晩かけて審議を行い、フリー走行1回目を終えた後にメルセデスの再審請求を棄却するという決定を下した。これにより、ブラジルでのレース結果はそのままとなった。

メルセデスがレース終了後にビデオ判定を求めたことに対して、FIAは新たな証拠は「重要ではない」とし、次のように主張している。

「スチュワードの判断が正しいか否かに関わらず、またサッカーの審判の判断と同様に、レース中の裁量的な判断を2週間後までにレビューすることは好ましくないと思われる」

「スチュワードは限られた情報で迅速に判断を下さないとならない。判定の時に十分な情報はそろっていると感じていて、レース直後の両ドライバーのコメントともほぼ一致していた」

「もしスチュワードたちが33号車(フェルスタッペン)の前方カメラの映像が決定に不可欠だと感じていたならば、レース終了後に調査を開始して、この映像が入手できた後に決定を下すだけだっただろう。そうする必要はないと判断したのだ」

■メルセデス、2020年と比較

メルセデスは、2020年のF1オーストリアGPで、ルイス・ハミルトンがグリッドペナルティを課された際に、新たなビデオ映像によって、減速しなかった黄旗を見ていたことが判明したことから、新たな映像証拠に基づいて判定を変更する前例があると主張した。しかし、スチュワードはこの比較を否定した。

「スチュワードは、この映像を見て、当時利用可能だった他のアングルと比べて特に異なる点はなく、当初入手可能であった映像に基づいて行った判断を特に変更するものではないと判断した」

「2020年のオーストリアのケースとは異なり、スチュワードの判断では、この映像には事実を根本的に変えるようなものはない。また、当時のスチュワードが考慮していなかったことを示すものでもない。したがって、スチュワードは、今回の映像は『重要なもの』ではないと判断した」

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