今季も残すところ4戦となったF1第19戦サンパウロGP(ブラジル、インテルラゴス・サーキット)の2日目、フリー走行2回目が行われた。
●【F1第19戦サンパウロGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
トップタイムはなんとフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だった。2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)がつけた。
金曜日の予選から各マシンはパルクフェルメ状態のため、スプリント予選前のこのフリー走行2回目では大きくセッティングを変更できない中での“確認走行”となった。
各チームが決勝レースを見据えてロングランに集中する中、アルピーヌ勢は積極的にタイムを出して、フェルナンド・アロンソがトップタイム、エステバン・オコン(アルピーヌ)は4番手タイムを出している。
■ハミルトンのDRS問題、結論出ず
この日の午前中の大きな話題は、金曜日の予選後にFIA技術代表者のジョー・バウアーから「DRSに問題がある(開きすぎていて得をした)」と指摘されたルイス・ハミルトン(メルセデス)の44号車の件だったが、このセッション中も結論が出なかった。
問題のリアウイングはFIAが調査のために管理していたため、ハミルトンは別のリアウイングで走行している。
渦中のメルセデス勢はセッション開始20分を過ぎてようやくコース上に出てきたが、使用済みのソフトタイヤでの走行を続け、新品のミディアムタイヤとハードタイヤは温存した。
■アロンソとアルピーヌが注目を集める
セッティングが大きく変更できないフリー走行2回目では、各チームが様々なアプローチをみせていた。
最速タイムを出したアロンソとアルピーヌのようにセッションの早い段階から燃料を軽くして走らせるチームもあれば、この後のスプリント予選や決勝レースを見据えてレースシミュレーションに集中しながらタイヤのデグラデーションを確認するチームもあった。
シーズンも残り4戦でチャンピオンシップ争いが熾烈になり、レッドブル・ホンダとメルセデスに注目が集まる中、このアロンソのトップタイムは、チームの士気向上や、メディアを使ったプロモーションとしても効果は大きかっただろう。
ルーキーの角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)と、F1最終年のホンダ勢の結果は以下のとおり。
■レッドブル・ホンダ
2番手 マックス・フェルスタッペン
6番手 セルジオ・ペレス
■アルファタウリ・ホンダ
14番手 ピエール・ガスリー
16番手 角田裕毅