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アンドレッティのザウバー買収報道に疑問符を付ける元F1最高責任者

2021年10月22日(金)18:48 pm

最近、アメリカのマイケル・アンドレッティが現在アルファロメオとして知られるザウバーF1チームの株式の過半数を取得したと報じられたが、今週末に今季のF1第17戦アメリカGPが開催されるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のパドックでもこの話題で大いに盛り上がっているようだ。

自身もかつて1993年にマクラーレンでアイルトン・セナのチームメートとしてF1を戦った経験を持つアンドレッティだが、彼が現在オーナーを務めるアンドレッティ・オートスポーツは、インディカーを始めとする複数のレースカテゴリーに参戦しているアメリカ有数の名門レーシングチームとなっている。

すでに、複数のチームの首脳たちが今回の報道についてコメントしているが、その中にはハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも含まれている。ハースは、現時点では唯一アメリカに本拠を構えるF1チームだ。

「マイケルとは2、3回話をしたことがあるが、正直なところ、最近はないよ」

「彼が何をしようとしているのかは知らない。アメリカのレースでは誰もがお互いによく知っている。だから多少の話し合いはあったかもしれないが、みんなが思っているほど具体的なものではなかったんじゃないかな」

また、2018年までマクラーレンでF1を戦い、これまでに3度マクラーレンから有名なインディ500に挑戦した経験を持つフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、アンドレッティのF1参戦を歓迎しているようだ。

もしもアンドレッティがF1に挑戦することになれば、そのチームでドライブすることになるのは21歳のコルトン・ハータではないかと思うと語ったアロンソは次のように続けた。

「もし僕が間違っていなければ、彼はインディカー史上最年少のレース勝利者だ」

「もし彼がアンドレッティとともにF1に来れば、彼らはうまくやれるだろうね。それは疑う余地もないよ」

現在、アルファロメオと呼ばれているF1チームの実体はスイスに本部を置くザウバーだ。

そのザウバーでチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「仮にそういう会話があったとしても、それは全く異なるレベルで行われていることだ。我々には何もわからない」

「今のところ、オーナーから何かが変わるということは聞いていないよ」

2022年にはアルファロメオに移籍することが決まっているメルセデスのバルテリ・ボッタスも、自分もこの件については何も知らないのだと次のように語った。

「正直なところ、僕はあまり詳しいことは知らないし、それが実現する可能性が本当にあるのかどうかもわからないよ」

「でも、決定を下す人たちは、長い目で見てチームにとって何がベストなのかを知っているはずだよ」

こうした中、2017年1月までF1最高責任者を務めていたバーニー・エクレストンは、スイスに拠点を置くF1チームを買収することはアンドレッティにとっては得策だとは思えないと警鐘を鳴らしている。

「アンドレッティとの契約がまとまるかどうかは疑わしいね」

現在はスイスに住んでいるエクレストンは、『Blick(ブリック)』紙にそう語ると次のように付け加えた。

「スイスはF1においては理想的な場所ではないよ。イギリスの人たちはそこには行きたがらないし、もし行ってもすぐに帰ってしまうんだ」

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