カジノの街として知られるラスベガスがアメリカ国内で3つめのF1グランプリを開催することになるかもしれない。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によれば、ラスベガスの代表者たちが今週末にF1アメリカGPが開催されるテキサス州オースティンでF1関係者と会い、2023年にもF1を開催する可能性について話し合う予定になっているという。
現在アメリカGPが開催されているオースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)に加え、2022年にはマイアミがアメリカ国内での2つめとなるF1グランプリを開催することが決定している。
さらに、かつてF1が開催されていたインディアナポリスの関係者との話し合いも噂されていることから、アメリカで最大4つのグランプリが開催されることになる可能性もあると考えられている。
アストンマーティンのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、F1がこのスポーツの成長の鍵となる市場としてアメリカを視野にいれているのは正しいと考えている。
「この勢いに乗ることができれば、すぐにでも成長できるだろうと私は思っている」
そう語った57歳のサフナウアーは次のように付け加えている。
「これからマイアミが加わるが、将来的にさらに増えるかどうかはわからない。適切な間隔を空けて3つやるのであれば、アメリカの市場はそれができるほど十分に大きいと思うよ」
2022年には過去最多となる年間23レースが計画されているF1だが、噂によれば、現在のF1オーナーであるアメリカのリバティ・メディアは、今後アメリカ国内でのレースを増やすとともに、アフリカやアジアでのレース増も検討しているものと考えられている。
F1最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは今週、「グランプリを開催したいという多くの要望を受けている」と語り、これまでF1の伝統的な舞台となってきていたヨーロッパ以外の地域への進出を加速させる可能性を示唆している。