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アルボンを迎える2022年のウィリアムズF1マシンにはレッドブルのロゴが?

2021年09月09日(木)18:00 pm

アレックス・アルボンが2022年にウィリアムズでF1復帰を果たすことが発表されたが、イギリス生まれのタイ人ドライバーであるアルボンがレッドブルの契約下にあることは誰もが知るところだ。

伝えられるところによれば、メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフが、先週末に今季のF1第13戦オランダGPが開催されたザントフォールト・サーキットにおいて、アルボンとレッドブルが関係を解消しなければウィリアムズとの契約を妨害するかもしれないとプレッシャーをかけていたようだ。

それは、ヴォルフが自分たちの契約下にある今年のフォーミュラEチャンピオンであるオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースを、メルセデスエンジンを搭載するウィリアムズに加入させようと考えていたためだ。

そうした状況の中でアルボンとの契約を結んだウィリアムズだが、これはアルボンとレッドブルの関係が解消されることを意味するのかと質問されたチームCEOのヨースト・カピートは次のように答えた。

「その質問は直接レッドブルにするべきだと思うよ」

「私に言えるのは、彼(アルボン)が2022年にウィリアムズのドライバーになるということだけだ。以上」

だが、興味深いことに、ウィリアムズがアルボンの加入を発表した際、そこで使用されていた写真の中でアルボンはレッドブルのファッションブランドであるアルファタウリのロゴが入った白いTシャツを着ているのだ。これはアルボンが今後もレッドブルとの関係を継続することを意味するものだと考えられるだろう。

実際のところ、レッドブルでは今後もアルボンとの関係を維持していくことを明言している。

「繰り返すが、アレックスは2022年にウィリアムズのドライバーになる。そして、彼が何をするか、何をしないかは、我々が決めることになる」

そう語ったカピートは、実際のところアルボンと契約を結ぶにあたり、エンジンサプライヤーであるメルセデスに許可を求めるようなことはしなかったと明かし、次のように続けた。

「トトとは長い付き合いだし、我々が何を必要としているかを非常によく理解してくれていると思っている」

「ニック(デ・フリース)がF1でシートを得るにふさわしいドライバーであるのは間違いない。だが、若さと経験のバランスを見た場合、アレックスの方にアドバンテージがあるということだ」

「また、トトは我々のチームがメルセデスに依存するチームではないことを理解している。だから、彼も我々に自分たちの視点で正しい判断をする権利があることを尊重してくれているよ」

ホンダが今季限りでF1活動から手を引くことを受け、レッドブルは2022年以降自分たちでF1エンジンの製造を継続していくことになっている。こうした状況のもとでウィリアムズがレッドブルの契約下にあるアルボンの起用を決めたことから、将来的にウィリアムズがレッドブルのエンジンを搭載する可能性があるのではないかとの噂もささやかれるようになっている。

ウィリアムズはメルセデスとの間に2025年までのエンジン供給契約を結んでいることからすぐにそれが実現するとは考えにくい。しかし、アルボンがレッドブルとの関係を維持する背景には、今後レッドブルとウィリアムズの関係がより緊密になる可能性があることは否定できないだろう。

こうした中、噂では、2022年のウィリアムズF1マシンにはアルボンのスポンサーとしてレッドブルのロゴが描かれるのではないかとさえ言われている。

「我々のクルマにレッドブルのロゴが描かれるとか描かれないとか、私はそういうことを言うつもりはない。だが、あの会社の人たちとは私がザウバーにいた90年代後半から長い間一緒に仕事をしてきたんだ」

フォルクスワーゲンのモータースポーツ責任者として素晴らしい成功を収めたカピートだが、1996年からしばらくスイスに拠点を置くザウバーのチーム運営に携わっていたことがある。

62歳のカピートは次のように付け加えた。

「しかし、繰り返すが、そのことは我々のクルマにロゴが入るか入らないかということとは関係ないよ。どうなるだろうね」

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