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【マクラーレン】リカルドのためにできることはもう「何もない」、後は本人次第

2021年08月10日(火)17:45 pm

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるアンドレア・ステラが、チームとしてダニエル・リカルドの調子を上げるためにできることは「何もない」と語った。

2018年まで在籍していたレッドブルでF1通算7勝をあげた実績を持つオーストラリア出身ドライバーのリカルドだが、ルノーで2年間を過ごした後、今季はマクラーレンに移籍している。

だが、ここまでのところ32歳のリカルドはチームメートである21歳のランド・ノリスのパフォーマンスに追い付くことができていない。

元レーシングドライバーであるトム・コロネルはF1キャリア通算11年目のシーズンを迎えているリカルドについて母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。

「彼はモナコ(第5戦)の後に自分でそれを認めていたよ。彼は、ノリスはこのクルマで僕にはできないことをやっている、と言っていた」

「2019年に彼がレッドブルを去ったとき、私にはすでにわかっていたよ。彼はお金のために移籍したんだ」

「私はそのとき思ったよ。レースをする心、約束、そして才能がどこかへ行ってしまったんだとね」

こうした中、かつてフェラーリでフェルナンド・アロンソ(現アルピーヌ)のエンジニアを務めていた経歴を持つステラは、リカルドの不振は2021年型マクラーレンF1マシンの基本的な空力コンセプトにリカルドが対応できていないことが原因だと主張している。

「だから、それに適応する責任はドライバーにあるんだ」

「我々も彼に速さを増すためにツールを提供しているが、それも特定の方法で使う必要があるんだ。残念ながら、現時点ではそのことに関して我々にできることは何もないよ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったステラは次のように続けた。
「ミュージシャンに例えればわかりやすいと思う」

「ギタリストに楽器の使い方を正確に説明することはできる。だが、コンサートができるようになるまでにはかなりの時間がかかるものなんだ」

ある意味ではリカルドを突き放すような言い方をしたステラだが、リカルドは苦戦が続く中においても「前向きな姿勢」を保っていると評価している。

ドライバーがコンマ1秒を縮めることができない状況が続いているときにそうすることはなかなか簡単なことではないと補足したステラは、次のように付け加えた。

「私がまだ彼の将来に関して楽観的でいられるのはそのためだよ」

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