アルファロメオのトラックエンジニアリング責任者が、2022年もキミ・ライコネンがこのチームで走ることになるのかどうかはまだ分からないと語った。
2007年のF1チャンピオンである41歳のライコネンは、もちろん現役F1ドライバーの中では最年長であるとともに最も長いF1経験を持っている。
今年のライコネンは、予選ではチームメートである27歳のアントニオ・ジョビナッツィに負けることが多くなっているものの、決勝では経験を生かした走りでジョビナッツィよりも前でフィニッシュすることが多いのはさすがだと言えるだろう。
しかし、予選でチームメートにあまり勝つことができなくなっているのは、やはり加齢による衰えのせいだとも言えなくはないだろう。そして、実際のところ最近では2022年には今年ハースでF1デビューを飾ったミック・シューマッハがライコネンのシートを奪うことになりそうだとの噂もささやかれるようになっている。
こうした中、ライコネンは2022年もアルファロメオに残ることになるのかと質問されたトラックエンジニアリング責任者のセビ・プホラールは次のように答えた。
「彼の計画がどうなっているのかは知らないし、私が代弁することもできない」
「でも、今のところ彼のモチベーションに問題はないし、チームとの連携もうまくいっていて先週のレースでは素晴らしい仕事をしてくれたよ」
一方、プホラールによれば、ライコネンの担当エンジニアたちはレッドブルリンクでの2週連続レースとなる今週末のF1オーストリアGP(4日決勝)において予選でのパフォーマンス改善のためにマシンにいくつかの修正を施すことを予定しているという。
「2台のマシンがQ2に進出すれば、チームにとって大きな助けになるからね」
そう語ったプホラールは次のように付け加えた。
「我々にとっては、予選でウイリアムズに先行し、レースではすべてがもっとうまくいくようにすることが最大の課題なんだ」
ライコネンが予選でジョビナッツィに負けることが多いのは何が原因なのかと尋ねられたプホラールは、これまでマクラーレンやフェラーリで活躍してきたライコネンは現在アタックラップのためにタイヤを最適な状態に持っていくことに苦しんでいるのだと明かし、次のように付け加えた。
「そのため、セットアップやタイヤの使い方についてさまざまなアイデアを検討しているところなんだ。今週末にそれを試し、選択肢の比較を行うつもりだよ」