ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が、現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)との関係が悪化しているようなことはないと主張した。
2020年のF1第16戦サヒールGPに新型コロナウイルスに感染したハミルトンの代役としてメルセデスから出走したラッセルは予選こそバルテリ・ボッタスに及ばず2番手だったものの、決勝ではスタートでうまくトップに躍り出ると、終盤にチームのピット作業ミスが起きるまでは初優勝は間違いないと思わせる見事なパフォーマンスを示していた。
ハミルトンの現在のメルセデスとの契約は2021年シーズンのみとなっており、2022年にはメルセデスがラッセルと契約を結ぶ可能性が高いのではないかとのうわさもある。
こうした中、少し前にラッセルがバーレーンで行われた昨年のサヒールGP以後はハミルトンと言葉を交わしていないと語ったことから、ハミルトンとラッセルの関係が悪化しているのではないかとも考えられている。
だが、メルセデスとの契約下にある23歳のラッセルは今季の第2戦エミリア・ロマーニャGP開催地となるイモラで次のように語った。
「そのとき聞かれたのは、バーレーンの後でルイスを話をしたかということだったんだ。そして僕は、いや、話はしていないよと答えたんだ。僕はほとんどのグランプリで彼と話をすることはないし、そのときもそうだっただけさ」
「でも、お互いに顔を合わせることがあれば、もちろん話をするよ。これまでいつもそうだったし、これからも同じだよ」
「僕とルイスの関係は以前と全く変わっていないよ。僕たちの間には何の問題もないんだ」
しかし、最近ではもしもメルセデスを率いるトト・ヴォルフ(チーム代表)が2022年にラッセルをメルセデスに昇格させなければ、ラッセルはメルセデスとの関係を解除してほかのチームへの移籍を検討することになるかもしれないといううわさもささやかれ始めている。
そのことについて質問を受けたラッセルは次のように答えている。
「僕は2016年からメルセデスの一員としてやってきている。あれから僕の状況に変化はないよ」
「僕がチャンスを得るためには、サーキットで自分のパフォーマンスを示す必要があるし、ほかのことは何も考えてなどいないよ」