2021年のF1第7戦として6月13日に決勝が予定されているカナダGPのキャンセルが確定的な状況だと伝えられている。
モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台として行われるカナダGPは2020年も新型コロナウイルスのパンデミックによってキャンセルされていたが、今回の報道が事実であれば、2年連続での開催中止ということになる。
伝えられるところによれば、モントリオールの保健当局が、たとえ「無観客」という形をとったとしても今年もレースそのものを開催するべきではないとの決断を下したようだ。
F1オーナーであるリバティ・メディアのスポークスマンはこの件について次のように語っている。
「我々はカナダのプロモーターとの話し合いを続けており、それ以上コメントすることはない」
だが、地元紙『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』は次のように報じている。
「仮に発表が遅れたとしても、それは形式的なものに過ぎない」
「金曜日か、あるいは遅くとも来週早々には発表されるだろう」
モントリオールが所属するケベック州の観光担当大臣であるキャロリン・プルーも現時点では明言を避け、地元メディアに次のように語るのみだった。
「連邦公衆衛生局の意見を聞くことが必要です。私はそれを待っているところです」
ケベックの『La Presse(プレス)』紙によると、モントリオールの公衆衛生機関は「脆弱な疫学的状況」を理由にレース開催に「懸念」を抱いているとしている。
少し前にケベック州の首相を務めるフランソワ・ルゴーは、一番重要なことは2021年のレースのキャンセルではなく、2029年までの継続的契約があることだと語っていた。
こうした中、モントリオール市長のバレリー・プラントは次のように語っている。
「モントリオールの公衆衛生局がグランプリの開催について、非公開ではあるにせよ、好ましくない意見を出していることは考慮しなければならない情報です」
「現時点において、私たちが望んでいるのは公衆衛生部門がお互いに話し合い、すべてを正式に決定することです。それが最新情報です」
伝えられるところによれば、すでにトルコのイスタンブール・パークが代替グランプリを開催する可能性があると考えられているようだ。イスタンブール・パークは2020年も第14戦として代替レースを開催している。