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【開幕直前インタビュー】テストで2番手の角田裕毅「クルマの感触は悪くない」課題は「風」

2021年03月17日(水)20:50 pm

今シーズンからF1世界選手権にデビューする日本期待のルーキー、角田裕毅(20歳、アルファタウリ・ホンダ)が、レッドブル主催のオンライン記者会見において「バーレーンは違うレイアウト(アウタートラック)ですが勝っているので自信があります。アグレッシブなところを見て欲しいです」と日本のファンに向けてコメントした。

集まった報道陣の数はテレビ局や新聞社を含め120名を超えていた。それだけ多くの日本のメディアが注目しているということだ。

約20分間という短い時間の中でいくつもの質問に応えた角田の回答の中から順に掲載していこう。

■角田「クルマの感触は悪くない」課題は「風」

まず「バーレーンでのテストを終えて、開幕戦はどれだけの走りができそうですか?」という質問に対して、次のようにコメントした。

「テストで3日間走って、特に3日目が何も問題なく走れて、自分のドライビングとセットアップにも集中できて、すごくスムーズな1日になりました」

「1日目と2日目は新しいマシンにアダプト(適応)することを目的に走っていたのですけど、1日目はエンジンの燃料タンク系の問題が出てしまって37周しか走れなかったり、2日目はほぼ毎スティント何か問題が出ていて満足いくタイムが出せなかったんですけど、3日目は何も問題なく予選とレースシミュレーションを行うことができました」

「その中で見えてきた課題は、特にバーレーンの特徴の1つですが、風がすごく強かったことです」

「(旧型マシンの練習走行で)僕が走ってきた(イタリアの)イモラやミサノは風は強くなかったんです。風はF1の空力にすごく影響して、風の向きによってクルマのバランスだったり動き方が違うので、コーナーによって向かい風だとダウンフォースがあってグリップがあるので攻めたり、追い風だと空力を使えないのですごく滑りやすくなったり、コーナーごとに走り方を変えたりしてました」

「例えばコーナーの進入から中間までは向かい風を利用して速いスピードで走れるんですけど、中間から出口が追い風だとアクセルワークとか気を付けなければいけないのでそういったところが課題だなと思いました」

「クルマの感触としては悪くないですし、まだ他チームが何をやっているかわからないのでレースになってみないとわからないですね。」

このコメントからも分かるように、角田は新車AT02に対して好印象なのがわかる。もしクルマが走りにくい場合、「ピーキーな動き」や「アンダーステアからオーバーステアに突然変わる」、「ブレーキで思いっきり突っ込めない」などのコメントが出てくるものだが、角田からはそうしたコメントは出ていない。

角田が課題とした「風」はF1マシン全体の問題なので、風が強い中での戦い方を身につけたら大量ポイント獲得も夢ではないだろう。ルーキーに期待しすぎもよくないが、日本のみならず世界の注目度が高いことは間違いない。

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