ウィリアムズのジョージ・ラッセルが、バーレーンで行われた2021年F1プレシーズンテストで最も大きな進歩を見せたのはアルファロメオだと語った。
このところ最下位が定位置となっているウィリアムズだが、ラッセルは2021年シーズンにはハースといい勝負ができるのではないかと考えているようだ。
しかし、ラッセルはバーレーンでのテスト結果を見る限り、ウィリアムズがアルファロメオと戦うのは厳しいだろうと次のように語った。
「キミ(ライコネン)はものすごく速かった。彼らはほかのどのチームよりも大きく躍進したよ」
実際のところ、F1関係者の中にはフェラーリエンジンを搭載するアルファロメオが、2021年には本家フェラーリと互角の戦いを見せる可能性もあると考えている者もいるようだ。
現役最年長F1ドライバーであるライコネンのチームメートを務めるアントニオ・ジョビナッツィは次のように語っている。
「ここまでのところ、僕に言えるのはクルマは安定しているし、間違いなく昨年よりもよくなったということだけだよ」
「それに、本当にパワーが増加したのが感じられるんだ」
ライコネンは、バーレーンでのタイムはあてにならないとしたものの2021年型アルファロメオF1マシンは「昨年よりもいい感じになっている」と認め、次のように付け加えた。
「僕たちは速くなったと思う。それをレースでも示すことができるかどうかだね」
かつてマーチやザウバーで活躍したオーストリア出身元F1ドライバーであるカール・ヴェンドリンガーもアルファロメオが大きく躍進したのは確かだとドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語っている。
「フェラーリは改善された。だが、トップ3を攻撃するのに十分だとは思えない」
「直接的な比較によれば、ザウバーが製造したアルファロメオに乗るキミ・ライコネンはカルロス・サインツ(フェラーリ)よりもよかったよ」
フェラーリの元エンジニアであるルイジ・マッツォーラも2021年にはフェラーリとそのカスタマーチームであるアルファロメオが接戦を繰り広げることになる可能性があると考えている。
「私はマクラーレンがメルセデスとレッドブルの次に来るだろうと思っている」
「私の目にはフェラーリはそれほど悪いとは映らなかった。だが、彼らはアルファロメオやアルファタウリと争っていた。テスト結果だけから見れば、私はアルファロメオがマクラーレンに続くと思うよ」
バーレーンでのテストに言及しながらイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったマッツォーラは次のように付け加えた。
「だが、未来が見える者などどこにもいないし、各チームがテストで実際に何をやっていたのかも誰にも分からないということは覚えておかないとね」