モナコに拠点を置くチームが真剣にF1新規参入を検討しているようだ。
2019年には故アドリアン・カンポスとそのビジネスパートナーであったサルバトーレ・ガンドルフォがF1参入を目指して新たなプロジェクトに着手したことを発表していた。
そのプロジェクトの基盤となっているのは、元F1ドライバーのパスカル・ウェーレインがドライバー名簿に名を連ねる「モナコ・インクリース・マネジメント」という彼らのドライバーマネジメント会社だ。
2020年の6月にはガンドルフォがそのプロジェクトはまだ活動を続けているものの、新型コロナウイルスのパンデミックにより計画に遅れが生じていることを認めていた。そして、F1オーナーのリバティ・メディアが定めているチームへの収益分配方法がもうひとつのハードルになっていたようだ。
カンポスが今年1月に急逝するという不幸も起きてしまったこのプロジェクトだったが、チェイス・キャリーの後任として今年からF1新CEOに就任したステファノ・ドメニカリが新チームがF1参戦する場合のエントリーフィーを免除する可能性を示唆したことからF1参戦の動きに弾みがついたようだ。
ガンドルフォは8日(月)に次のような声明を発表している。
「F1新CEOステファノ・ドメニカリの最近の発言は、新規チームの2億ドル(約210億円)のエントリーフィーが免除される可能性を示唆しており、正しい方向への一歩を踏み出したものだと考えている」
「ステファノとFIA(F1統括団体である国際自動車連盟)のオープンな姿勢に感謝するとともに、我々には申請書をまとめるために必要なステップを踏む準備ができている」