ケビン・マグヌッセンが、今年ハースの控えドライバーを務めるつもりはないと主張した。
2017年から所属していたハースのシートを2020年限りで失ったマグヌッセンだが今年はアメリカのスポーツカーレースに参戦することになっている。また、同じく2016年からハースのドライバーを務めていたロマン・グロージャンも今年はインディカーに転向することが決まっている。
だが、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは今週、今季ハースからF1デビューするミック・シューマッハもしくはニキータ・マゼピンが万一レースに出られないようなことになった場合には、マグヌッセンかグロージャンに対しその代役を務める機会を提供するかもしれないと語った。
しかし、母国デンマークの『BT』紙から万が一2021年にハースのドライバーが新型コロナウイルスに感染するなどしてレースに出られなくなった場合に代理出走する可能性はあるかと尋ねられたマグヌッセンは次のように答えている。
「僕にとってF1はすでに終わっているんじゃないかな。それに関してはあまり興味深いものとはならないと思う」
「ハースでは素晴らしい年月を過ごしたし、ギュンターは僕の友人でもある。だからいつでも助言などはいとわないつもりだよ」
「だけど、一度限りのレースに出走することに興味はないね」
「僕は7年間F1にいたけれど、勝利の味が恋しくなっていたんだ。だからただ走るためだけにもう一度F1レースに出ることにはあまり興味がないよ」
そう語ったマグヌッセンは最後に次のようなジョークで締めくくっている。
「もしメルセデスから電話があれば、多分真剣に考えるけれどね」
マグヌッセンは8日(月)に、2022年にはプジョー・チームの一員としてWEC(世界耐久選手権)に出走することを発表している。