元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、難航していると伝えられているルイス・ハミルトンとメルセデスの契約問題に苦言を呈した。
現時点ではすでにほとんどのチームの2021年のドライバーラインアップが確定しているが、唯一まだ正式にドライバーが確定していないのがチャンピオンチームであるメルセデスだ。
メルセデスではすでにバルテリ・ボッタスとは2021年の契約を結んでいるものの、昨年通算7回目のドライバーズタイトルを獲得した現F1チャンピオンのハミルトンとはまだ新たな契約締結に至っていない。
伝えられるところによれば、ハミルトンの要求する条件とチームが提示した条件の開きが大きすぎることが交渉難航の原因だと考えられている。
『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』からハミルトンとメルセデスの交渉が非常に難航していることについて意見を求められたシューマッハは次のように答えた。
「ひとつ確かなことがある。F1は一個人よりも大きいということだ」
「もう2月だというのに、現時点のF1で最も重要な、7度チャンピオンになった人物がまだ契約していないんだ」
「それは残念なことだと思うし、正直に言えば少し恥ずかしくもあるよ」
「ルイスも今彼がやっていることにはリスクがあるのだということを忘れてはならないね」
ハミルトンと同じ7度のF1タイトル獲得記録を持つミハエル・シューマッハの弟であり、かつてウィリアムズやトヨタで活躍したラルフ・シューマッハは、まだハミルトンとメルセデスの交渉がまとまらない本当の理由は分からないと示唆し、次のように付け加えた。
「単に金の問題だとは言われているが、私はそうではないことを願っているよ」