F1が、2021年シーズンにサーキット現場へ赴くことになる関係者全員に新型コロナウイルスのワクチン接種を行う計画をしていると報じられたのは間違いだと主張した。
F1史上最多となる年間23戦の開催が計画されている2021年のF1だが、すでに新型コロナウイルス感染症covid-19の影響によりカレンダーを見直さなくてはならない状況を迎えている。
F1が12日(火)に発表したところによれば、開幕戦オーストラリアGPは11月に延期され、第2戦として予定されていたバーレーンGP(3月28日決勝)が開幕戦を開催することになる。
こうした中、最近スイスの『Blick(ブリック)』紙が、F1ではcovid-19による混乱を最小限に留めるために独自にF1関係者を対象としたワクチン接種プログラムを整えようと取り組んでいると報じた。
だが、F1のスポークスマンはドイツのテレビ局『n-tv』に対し、次のように語った。
「その報道は間違いであり、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)あるいはF1にはそうした計画はないと私は明言することができる」
ともあれ、すでにカレンダーの修正作業に入ってはいるものの、2021年にどれほどのF1レースが開催できるのかは現時点では全く分からないというのが実情だろう。
実際のところ、多くのF1チームはイギリスにファクトリーを構えているが、より感染力の強い変種ウイルスが確認されたこともあり、イギリスからチーム関係者が問題なくレースが行われる国に移動できるかどうかも現状では非常に不透明になっている。