マックス・フェルスタッペン「ヒュルケンベルグはいいチームメートになるだろう」
マックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）が、ニコ・ヒュルケンベルグは自分にとって「いいチームメートになるだろう」と語った。
現在レッドブル・ホンダでフェルスタッペンのチームメートを務めているタイ人ドライバーのアレクサンダー・アルボンはここまで期待された結果を出すことができずにいる。
レッドブル・レーシングとアルファタウリのオーナーであるエナジー飲料メーカーのレッドブルにとってタイは母国とも言える存在であり、レッドブルとしてもなんとかアルボンに奮起してもらい、このままレッドブルで活躍して欲しいという考えは強いようだ。
しかし、最近ではレッドブルのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコも、もしもアルボンの状態が上向くことがなければ「外部から」ドライバーを探す必要が生じるだろうとコメントしており、その場合の候補者はニコ・ヒュルケンベルグもしくは今季限りでレーシングポイントのシートを失うセルジオ・ペレスになるだろうと語っている。
マルコは『Sky Deutschland（スカイ・ドイツ）』に対し、自分たちにはフェルスタッペンをもっと必死にさせるようなチームメートが必要だと次のように語った。
「我々の来年の目標はF1タイトルを争うことだ」
「フェルスタッペンがプレッシャーをかけられていないとすれば、クルマの限界がどれほどなのかを知る必要がある」
今季のF1第12戦ポルトガルGP（25日決勝）の舞台となるポルティマオに着いたフェルスタッペンは当初ヒュルケンベルグのうわさに関してはあまり多くを語ろうとはせず、次のようにコメントしていた。
「それは僕の問題ではないよ。そのことに関する質問に答える意味はないと思う」
だが、その後ドイツのテレビ局『RTL』とのインタビューに臨んだフェルスタッペンはヒュルケンベルグに関する質問を受けると次のように語った。
「もちろん、僕はそのことについてあまり語ることはできない。だけど、ニコは素晴らしいドライバーだよ」
「彼がニュルブルクリンク（第11戦アイフェルGP）で成し遂げたことはすごくよかった」
体調を崩したランス・ストロール（レーシングポイント）の代役として急遽アイフェルGP予選から出走したヒュルケンベルグが決勝では最後尾グリッドからスタートして8位に入賞する活躍を見せたことに言及したフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「彼はいいチームメートになると思うよ。だけど、もう一度言うけれど、それは僕が決めることじゃないんだ」
一方、メルセデスはすでに2021年シーズン以降に焦点を合わせて2020年型F1マシンの開発を止めたことが明らかとなっているが、フェルスタッペンは2020年型マシンの開発を継続すると決めたレッドブルの判断を支持している。
「僕は今年のクルマをもっとよく知っていくことの方が重要だと思うんだ。来年に向けてできることはそれほど多くないし、弱点を取り除くことがものすごく大切だからね」
そう主張したフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「メルセデスでうまくいくことが必ずしも僕たちにとっても正しいことだとは限らないよ。僕たちは間違いなくやり続けるし、来年には僕たち全員がどういう位置にいるかが分かるだろうね」
