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2021年のF1カレンダー策定にあたっては「多くの疑問符がある」とFIA会長

2020年10月23日(金)18:09 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、2021年のF1カレンダーを策定するにあたってはまだ「多くの疑問符」があると語った。

当初の予定では10月中には2021年の暫定F1カレンダーが公式に発表されることになっていた。だが、FIAの関係者によれば、その作業は遅れており、現時点では11月中の発表を目標にしているという。

この件についてテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』から質問を受けたトッドは次のように答えた。

「困難な状況にあるよ。世界中がcovid-19による打撃を受けているからね」

「(2020年のF1は)通常とは異なるカレンダーで7月にスタートした。だが、全員の取り組みと献身のおかげで前進することができている」

「2021年に向けては多くの疑問符がある。(通常は開幕戦となる)オーストラリアからね。重要なことは効率性と想像力を持って対応することだよ」

「我々としてはこれまでのものと似たカレンダーになることを期待している」

実際のところ、リークされた2021年暫定カレンダーではオーストラリアGPは10月開催とされ、バーレーンが開幕戦を務めるという形になっている。しかし、オーストラリアGPの主催者は自分たちがあくまでも開幕戦を行うつもりだと主張している。

だが、オーストラリアGPの舞台となるメルボルンが所属するビクトリア州では現在も新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためのロックダウンを継続しており、2021年の3月にF1のような大規模スポーツイベントの実施が許可される可能性は小さいとの見方もある。

F1やFIAとしても2021年の暫定カレンダーを作成するにあたってはcovid-19の状況や今後に向けた展望などを考慮しながら慎重を期すしかない状況なのは確かだろう。

ところで、現在74歳となるトッドは2021年を最後にFIA会長職から降りることになっている。

2022年以降についての計画はあるのかと『Sky Italia(スカイ・イタリア)』から尋ねられたトッドは、微笑みを浮かべながら次のようなジョークで答えている。

「スカイから何か申し出がないか様子を見ることにしよう」

「FIAではもう契約更新の可能性はないが、あなた(スカイ)と話し合う用意はあるよ」

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