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レッドブルがホンダF1エンジン部門を買収する可能性も?

2020年10月06日(火)5:15 am

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、レッドブルがホンダのF1エンジン開発部門を買収し、2022年以降自分たちでエンジンを製造していく可能性も十分に考えられると示唆した。

先週の金曜日(2日)にホンダが2021年限りでF1活動から手を引くとのニュースが世界中を駆け巡ることになったが、ミハエル・シューマッハの弟であり、自身もかつてトヨタなどで活躍したラルフ・シューマッハは、レッドブルがホンダのF1エンジンファクトリーを買収することもあり得ると母国のテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように語った。

「彼ら(レッドブル)にはそうするだけの力も手段もある」

「財政面は問題ではないだろう。ホンダには以降段階において彼ら(レッドブル)を助けることができるパートナーもいる」

「レッドブルはその後ミルトンキーンズにある(ホンダF1の)開発部門を買収することもできるんじゃないかな。その後は自分たちで資金を投入していけばいいんだ」

しかし、ロシアでF1解説者を務めるアレクセイ・ポポフは、それはほぼ不可能だろうと考えている。

「ホンダが去ったあと、彼ら(レッドブル)がどうすべきなのかは不透明だ」

母国ロシアの『Match TV(マッチTV)』にそう語ったポポフは次のように続けた。

「もしもメルセデスがF1を続けるとしても、彼ら(レッドブル)にエンジンを供給することはないだろう。それはフェラーリも同じだ」

「残るのはルノーだ。彼らにはルールによってその義務がある。だが、彼らはレッドブルとまずい別れ方をしたし、いい協力関係を築くことは難しいだろう」

「最後のチャンスはホンダが残すものを買うことだ。だが、それには製造拠点の問題もある。ほかのチームのようにヨーロッパに拠点があるわけではないからね。だから、それも非常に難しいだろう」

確かに、イギリスのミルトンキーンズにも開発拠点があるとは言え、ホンダF1エンジンを実際に製造しているのは栃木県のさくら市にあるHRD Sakuraだ。

さらに、ホンダではF1撤退の理由として2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標のために現在F1にかかわっている人材も投入することをあげている。

つまりホンダがF1エンジン製造にかかわる製造開発拠点と人材をそのままレッドブルに売却するようなことは考えられないだろう。

ポポフはさらに、レッドブルにとってはホンダの撤退とともにもうひとつ大きな問題を抱えることになるはずだと次のように続けている。

「このことが、(マックス)フェルスタッペンがメルセデスとの交渉を行おうとするきっかけとなるだろう」

「ロシアにとっては、それ(ホンダ撤退)は悪いことではないよ。なぜなら、もしもホンダがとどまるならば彼らは角田(裕毅)をクビアト(アルファタウリ)と入れ替えようとするだろう。だが、もうそうはならないだろう」

そう語ったポポフは次のように付け加えた。

「いずれにしても、これからいろんなことが起こるだろうね」

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