NEXT...F1開催スケジュール

【FP1レポート】レッドブル・ホンダが0.048秒差の2番手!地元フェラーリが3番手、前回F1初優勝のガスリーは5番手/F1トスカーナGP

2020年09月11日(金)20:44 pm

F1第9戦トスカーナGP(13日決勝レース、ムジェロ・サーキット)のフリー走行1回目が行われた。天候は晴れ、気温27℃、路面温度35℃、湿度49%のドライコンディションだ。

●【FP1結果】2020年F1第9戦トスカーナGPフリー走行1回目のタイム差、周回数

フェラーリがテスト・サーキットとして所有する低ダウンフォースで高速サーキットのムジェロ・サーキットは、2012年にF1シーズン中テストで開催されており、2輪のMotoGPでは馴染みのあるサーキットだが、F1グランプリが開催されるのは初めてのこととなる。

フェラーリは今年の初めにフィルミングデーでここを使用していることから、序盤はフェラーリおよびフェラーリ出身ドライバーが優位になると予想される。しかし、F1ドライバーたちはジュニアカテゴリーで走行経験がある者も多いため、F1の速度領域に慣れればすぐにタイムを伸ばしてくるだろう。あとは、いつも通りに予選と決勝レース用の最適なセットアップを見つけられるかどうかが重要だ。

また、このイタリアの地域名が付けられたトスカーナGPは、フェラーリのF1参戦1000GP記念でもある。これまで無観客試合として開催されてきたが、このグランプリでは2880名という限定数の観客を入れての開催となる。

■セッション開始直後から続々とコースイン

90分のセッションが開始されると、各ドライバーは続々とコースインして精力的に周回を重ねる。できるだけデータを確認、蓄積したいところだ。

このセッションで1分17秒879のファステストラップを刻んだのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、0.048秒差の2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。

レトロカラーに塗られたフェラーリのシャルル・ルクレールは、ボッタスから0.307秒遅れの3番手。4番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)はチームメイトから0.5秒遅れだった。

先週のF1イタリアGPでF1初優勝を果たしたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、0.797秒差で5番手につけた。チームメイトのダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)は、ボッタスから0.960秒差の7番手。ここまでがボッタスから1秒以内となった。

8番手は、無線チェックで歌いながら走ったランド・ノリス(マクラーレン)。9番手はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、10番手にはダニエル・リカルド(ルノー)が入った。

11番手には、元フェラーリドライバーのキミ・ライコネン(アルファロメオ)。チームメイトのアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)は14番手につけた。

もう一台のフェラーリ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はひとつ前の13番手だ。ベッテルは木曜日に来季からアストンマーティン加入を正式発表したばかりだが、ここではチームメイトのルクレールより1.3秒以上遅いタイムでこのセッションを終えた。しかしベッテルは前半をハードタイヤで走行、ルクレールはミディアムタイヤを使用し、プログラムを分けている。

先週のイタリアGPでは僅差の2位で終えたカルロス・サインツ(マクラーレン)は、チームメイトのノリスから0.5秒遅れの15番手。しかし、サインツのマシン“MCL35”には新しいノーズが取り付けられている。

先週のイタリアGPを最後にウィリアムズ家がF1に別れを告げ、新生ウィリアムズはこのグランプリから現場も新体制で臨んでいるが、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が16番手、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は20番手だった。

予想に反して下位に沈んだのはレーシングポイント勢だ。前回F1イタリアGPで3位表彰台を獲得したランス・ストロールは18番手。昨日、突然チームを去ることを発表したセルジオ・ペレスは19番手だった。しかし、2台ともハードタイヤでファステストラップを記録しており、ロングランをテストしていたようだ。チームに残ると思っていたペレスは「プランBは用意していない」と語っており、遅すぎる解雇通告に同情の声が集まっている。

各ドライバーとチームはまだ探りながらの走行だが、現時点では先週のモンツァより、レッドブル・ホンダがメルセデスに近づいているようだ。また、フェラーリも先週よりは悪くないように見える。

この後、日本時間22時から始まるフリー走行2回目では各チームがセッティングをどこまで煮詰めてくるのかに注目したい。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック