「ベッテルはマクラーレンに行く方がいいかもしれない」とドイツのF1解説者
テレビ局『Sky Deutschland（スカイ・ドイツ）』でF1解説者を務めるザシャ・ロースが、セバスチャン・ベッテルが今季限りでフェラーリを離脱し、マクラーレンへ移籍する可能性もあると思うと語った。
今年でフェラーリとの契約が切れるベッテルだが、最近のうわさによればフェラーリから大幅に報酬をカットした上で2021年の単年契約という条件を提示されたものと考えられている。
「彼はフェラーリから道義に反するオファーを受けたところだ。それは報酬の大幅カットを含むものであり、恐らくはナンバー1ドライバー待遇でもないだろう」
そう語ったロースは、最近フェラーリ移籍のうわさが強くささやかれているマクラーレンのカルロス・サインツの名前をあげながら次のように付け加えた。
「多分、彼ら（フェラーリ）はベッテルがサインしないであろうオファーを提示したんだ。そうすれば、カルロス・サインツを後任に据えることができるからね」
ロースは、最終的にはベッテルがマクラーレンへ行き、サインツが入れ替わりにフェラーリへ移籍することになるのではないかと予想している。
「セバスチャンとアンドレアス・ザイドル（マクラーレン／チーム代表）はかつてBMWで一緒にやっていたときからお互いによく知っているからね」
そう語ったロースは、ベッテルにとってはマクラーレンの方がフェラーリ残留よりもよい選択肢となる可能性も十分にあるはずだと次のように続けている。
「セバスチャン・ベッテルにとって一番大事なのは金ではないんだ。彼に興味があるのはチーム内で自分にふさわしい処遇のもとで優秀なマシンを手にすることなんだ」
「マクラーレンも（2021年から）メルセデスエンジンを手にすることになるし、それは悪いことではない。ベッテルにとっては、よくない条件かつファンの意向にも沿わない形でフェラーリに残るよりも、そちらの方が魅力的だと思える理由になるかもしれない」
ロースはそう述べると、次のように付け加えた。
「マクラーレンで得られる条件の方が、シャルル・ルクレールの下でナンバー2待遇を受けることになるフェラーリに留まるよりもいいんじゃないかな」
