レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、2020年のF1ドライバーズタイトル争いはマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)の一騎打ちになるだろうと考えている。
「それ(タイトル争い)にからんでいけるといいね」
母国オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「ホンダによって、我々は初めて彼ら(メルセデス)とほぼ同じエンジンを手にすることができているよ」
マルコはフェラーリも警戒する必要があるものの、レッドブル・ホンダやメルセデスと戦えるほどではないと見ているようだ。
「彼らはこれまで常に速かったよ。だが、特に一貫性があったとは言えない」
そう語ったマルコは、2020年のタイトルはハミルトンとフェルスタッペンによって争われることになるのは間違いないと次のように続けた。
「とりわけルイスとマックスが多くのプレッシャーを抱えているよ」
「ルイスは当然速いし、勢いもある。だが、フェルスタッペンは恐らく1周の速さではトップ3ドライバーの中でも一番だろう。そして今の彼は必要なものを手にしているし、成熟度も増している」
マルコは、もしハミルトンに弱点があるとすれば、それは何だと思うかと質問されると次のように答えた。
「ばかなことを言っているように聞こえるかもしれないが、ここ数年の彼はほぼライバルがいない状況で戦っていたんだ」
「今年はハミルトンとフェルスタッペンによる戦いになるはずだと私は信じている」
「そして我々がマックスに提供したいと思っているパッケージによって、彼は本当の強敵になれるはずだと期待しているよ」とマルコは付け加えている。