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先が見えない新型コロナ問題 F1シーズン全体に暗雲

2020年02月26日(水)18:13 pm

いまだ事態終息の兆しすら見えない新型コロナウイルス問題だが、今年のF1シーズン全体が大きな影響を受ける可能性が高くなりつつある。

今季は過去最多となる22戦が予定されているF1だが、すでに上海で開催が予定されていた中国GPは延期が決定している。

だが、F1開催が予定されている国のうち、まだ新型コロナウイルスの感染者が確認されていないのはわずか7か国だけとなっている。

最近では感染者数が増大しているイタリアでもフェラーリがミュージアムを閉鎖し、スタッフの海外渡航を原則的に禁止する措置に出たと伝えられている。

フェラーリ同様イタリアにファクトリーもしくはサテライトオフィスを構えるアルファタウリ、アルファロメオ、ハース、そしてF1公式タイヤサプライヤーであるピレリも何らかの対応を迫られることになると考えられている。

現在今季2回目のF1プレシーズンテストが行われているスペインでも感染者が確認されたことにより、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで作業に従事するF1関係者たちが宿泊しているホテルでも殺菌作用の強い石けんを備えるなどの対策をとっていると伝えられている。

こうした中、中国と国境を隔てたベトナムでのF1レース初開催も非常に厳しい局面を迎えているようだ。

伝えられるところによれば、ベトナムの総理大臣が新型コロナウイルスに汚染されている国からの入国を制限するという方針を明らかにしたという。

そうなれば、イタリアのフェラーリスタッフがベトナム入国を拒否されたり、日本からもホンダのエンジニアたちが入国を拒否されたりする可能性もあり、そうなれば事実上F1開催は非常に難しくなってしまうだろう。

最近では3月15日に決勝が予定されているF1開幕戦オーストラリアGPの開催にも暗雲が漂い始めたとも伝えられている。

マクラーレンはすでにプレシーズンテストが行われているバルセロナにおいて、中国人ジャーナリストたちが自分たちのホスピタリティエリアに入ることを禁止したことが明らかとなっているが、チームCEOのザック・ブラウンはフィンランドのテレビ局『MTV』に次のように語っている。

「我々は状況を見守っており、我々の従業員たちを危険にさらすようなことをするつもりはない。それはF1も同様だと私は思うよ」

今後新型コロナウイルスの拡大にストップがかからなければ、現在感染者がいない国が入国制限を強めることも想像に難くなく、大幅なスケジュール見直しも起こりえる状況になりつつあるようだ。

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